2014年12月17日(水) 天気:雪
雪が積もったからヘーグを使ってみよう だが,見事に失敗の巻
広島地方気象台が公開している「寒候期予報(平成26 年9 月24 日発表)の解説」(*1)によれば,この冬の中国地方は「山陽では平年に比べ晴れの日が少ない見込みです。」「低気圧の影響を受けやすく、降水量は、山陽では平年並か多いでしょう。」「寒気の影響は弱く、山陰の降雪量は平年並か少ない見込みです。」とのことだった。
朝,外を見ると,見事に雪が積もっている。例年,12月の半ばころに1回くらいは雪が降るように感じているが,12月中にここまで雪が積もるのは珍しく思う(2005年12月5日の日記を参照)。大雪が降ると,さまざまな要因で電車の運転が乱れる(2005年12月18日の日記を参照)。ふだん,雪があまり積もらない地域だから,たまに雪が積もると大きな混乱につながるのである。そして,ふだん,雪があまり積もらない地域に住んでいると,たまに雪が積もると写真を撮りたくなるのである。
そういえば最近,エルネマン「ヘーグ0」(ERNEMANN HEAG0)の出番がないなあ,と思ったのは先月のこと。「ヘーグ0」で使えるフィルムホルダは3つ入手しているのだが,そのうち1つを手に取りなにげなく引き蓋を引き抜くと,あらフィルムが装填してあるではないか(笑)。いつ装填したものなのか記憶が定かではないが,そのときは近いうちに「ヘーグ0」で撮るつもりだったのだろう。ということは,残りの2つにもフィルムが装填してあるのではないだろうか?暗室で確認すると,たしかにフィルムが装填されている。いつ装填したのか,まったくわからない。さいごに「ヘーグ0」を使ったのは,2年前のことのようだ(2012年7月13日の日記を参照)。その1か月前にも「中判写真週間」として「ヘーグ0」を使っており(2012年6月10日の日記を参照),このころ「ヘーグ0」を集中的に使っていたようである。フィルムを装填したのは,たぶんそのときだろう。
ともあれ,「撮影後,現像せずに放置していた」のではなく,「装填後,撮影せずに放置していた」と思われるので,なにか機会を見つけてフィルムを使ってしまおうと考えていた。雪が積もる朝,今日こそがまさにその日ではないか!
撮影できるフィルムは,わずかに2枚。冬の平日だから,写真を撮っていられる時間もあまりない。なにを撮ろうか考えて,ふと思いついたのが「いつもの駅前のポスト」である。
「いつもの駅前のポスト」は期待通り,ふだんは見られない,アタマに雪を載せた状態を見せてくれた。
雪はまだ降っており,通る人はみんな傘をさしている。また,朝のあわただしい時間帯のこと。駅前でこういう「妙なカメラ」を使っていても他人の視線を感じることはなかった。かといって,私も傘をささねば辛い状況である。まわりを気にせずのんびりと撮影を楽しめる,という状況ではない。
傘をさしたまま片手で,まずは露出をはかる。ついで,傘を肩ではさみながらそそくさとレンズボードを引き出して撮影態勢を整える。人が通らないタイミングを見計らい,傘を地面においてさくっと撮影。そしてバッグに片づければ,撮影完了である。かかった時間は信号3回分くらいだったか,10分足らずのことである。
「ヘーグ0」は,これを6×9判の撮影できる中判カメラと考えれば,じつにコンパクトで軽量なカメラである。カットフィルムホルダでの撮影は,たくさん撮るには不便であるが,1カットか2カットくらい軽く撮るだけなら問題ない。
Ernemann Heag 0, Ernemann Detektiv Aplanat 10.5cm F6.8, NEOPAN 100 ACROS
だが,どうしたことか。激しくピンボケである(^_^; しかも,かなりカブりも生じている。
ピンボケについては,距離目盛のフィートをメートルに換算するのを誤ってしまったのだろうか?
カブリについては,フィルムを装填してそのまま忘れ,その間,フィルムホルダを雑に扱ってしまっていたということか。もしかしたら,フィルムがホルダのなかで浮いてしまっていて,ピンボケの原因になっていたのかもしれない。
「ヘーグ0」で撮るつもりだったなら,すなおにすべて,装填しなおすべきだったのだろう。
*1 寒候期予報(平成26 年9 月24 日発表)の解説 (広島地方気象台)
→http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/pdf/pdf6/765.pdf
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