撮影日記


2014年11月22日(土) 天気:晴

おフランス製ざんす

先月末,東京からの帰りの新幹線車内で,メガネが壊れてしまった。レンズの汚れを拭き取ろうとしたとき,ブリッジ(左右のレンズをつないでいる部分)がポキッと折れたのである。全体に細いリムレスフレームのメガネであり,ブリッジ部も細いので,いちばん壊れそうな部分ではある。このメガネを購入したのは,2007年8月のことだったようだから(2007年8月15日の日記を参照),7年間使ってきたことになる。7年間は長いというべきか,短いというべきかわからないが,レンズのコーティングも劣化してきていたので,そろそろ買いかえるかどうするか考えてはじめていたところである。だから,この機会に買いかえを考えることにした。

ずっと利用してきた大阪のお店で買ってあげたいところだが,そのお店は移転してしまって利用しにくくなってしまった。だから,広島市内のお店での購入を考えることにする。
 7年のあいだ使ってきた「Flair」(フレアー)というメガネは気に入っていたので,同じメーカーのものを購入しようと考えた。しかし,よくある量販店では,店頭に扱いがないようである。「Flair」を扱っているお店を検索してもあまり出てこないが,幸い,職場から歩いていけるところに取扱店があったので,そこへ行くことにした。
 さっそく,店頭にある「Flair」の商品を見せていただくが,どれもこれもテンプル(つる)が幅広く,派手である。リムレスフレームだし,ネジを使わず糸で各部が止められているのは「Flair」ならではであるが,店頭にあるものはどれもいまひとつ好きになれない。いまはテンプルが太く派手なものが流行しているとのことで,メーカーのラインアップもそのようなものが中心になっているという。それでも資料を見せていただくと,テンプルが細いものもいちおうラインアップされている。シンプルでよいのだが,やはり実物を見なければよくわからない。

 

では,「Flair」というメーカーにこだわらなければ,どうだろうか。そもそもリムレスフレームは流行が去っており,いまとなっては少数派。それだけで選択肢がぐぐっと狭まる。
 そこでお店の方が提案してくださったのは,「MiNiMa」(ミニマ)というメーカーのものだった。シンプルなリムレスフレームのメガネだが,丈夫な素材が使われているとのこと。そしてなにより,軽い。「MiNiMa」のなかでも「Plus」(プラス)がつくモデルは,テンプル部のカバーが簡単に付け替えられるようになっている。こういう仕掛けが用意されていると,私は簡単にはまってしまうようである(笑)。
 ということで,MiNiMa-2Plus Aというモデルを選択(*1)。テンプルおよびブリッジ部のカバー1つがセットされている。カバーをつけないと,チタンカラーのシンプルで極細のフレームとなり,セットされているカバーをつけるとやや太くなるが違う色になる。「Flair」のフレームを使う場合よりも2割以上ほど安く済んだので,「Plus」の機能を活かすべく,別の色のカバーも購入した。

ところで,「Flair」はドイツ製だったが,「MiNiMa」はフランス製である。
 フランス製というと,なんだかよくわからないが値段が高そうなイメージがあるが,先に書いたように,ドイツ製の「Flair」よりも安く買えたのである。そう,ドイツ製だろうとフランス製だろうと日本製だろうと,高いものは高く,安いものは安いのである。
 ではなぜ,フランス製には「高い」というイメージがあるのか。それは,「イヤミ」や「スネ夫」の影響が大きいに違いない(笑)。彼らが闇雲にフランス製を,いや「おフランス製」をありがたがったり自慢したりしていたのが,心のどこかに刷りこまれているに相違ない。

ということで,久しぶりに「おフランス製」のカメラにフィルムを装填したくなった今日この頃である。

*1 MINIMA - 2 plus - A (Minima les lunettes à la française)
http://www.minima.fr/Fiche-produit/13/1/45


← 前のページ もくじ 次のページ →