撮影日記 |
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2014年10月12日(土) 天気:曇大阪の地下鉄は,高いのか?安いのか?消費税率が5%から8%にあげられたことにともない,各地の交通機関の運賃も値上げされてきた。ところが,大阪市営地下鉄だけは,限定的であるがその流れに逆行し,値下げしていたのである。具体的には,初乗り運賃(1区)の200円が180円に値下げされている。一方で,従来の230円(2区)以上の運賃は10円ずつ値上げされている。 とまあ,そんな「運賃が高い」というイメージの強い大阪市営地下鉄だが,このような乗車券も用意されている。 「エンジョイエコカード」という,1日乗車券である。とくに,土曜日・日曜日・祝日用の「エンジョイエコカード土・日・祝」は600円で1日中,大阪市営地下鉄のほか,バスやニュートラムが利用できる,とてもおとくな切符である。以前から600円の1日乗車券はあったのだが,「ノーマイカーフリーチケット」として毎月20日と金曜日だけに設定されていた(それ以外の日の1日乗車券は,850円だった)。それが2011年10月1日より,1日乗車券が「エンジョイエコカード」となり,600円の日が土曜日・日曜日・祝日に広がったのである(2011年12月11日の日記を参照)。600円というのがどれくらいおとくか,たとえば御堂筋線の北端である江坂駅(江坂よりさらに北は,北大阪急行線になるのでエンジョイエコカードでは乗車できない)から,大阪市南部のターミナル,いまなら「あべのハルカス」で注目される天王寺駅までの片道運賃を見てみるとよい。江坂−天王寺は「4区」なので「320円」である(*4)。つまりここを往復するだけでも,「エンジョイエコカード土・日・祝」のほうが安くなるのだ(厳密にはPiTaPaや回数カードなどの割引を利用するほうが,少し安いのだが)。土曜日,日曜日,祝日に,大阪市営地下鉄の端に近い駅を基点にして大阪市内中心部方面にでかける用事があるときは,「エンジョイエコカード土・日・祝」の利用を積極的に検討するとよいだろう。 東京メトロにも,「1日乗車券」は用意されている。東京メトロ線だけを自由に乗り降りできるタイプのものが710円,都営地下鉄線も利用できるものが1000円,さらに都電,都バス,日暮里・舎人ライナー,都区内のJR線も利用できるものが1590円である(*5)。東京メトロ線だけを利用できるものならば,大阪市営交通の平日用「エンジョイエコカード」よりも安いじゃないか。ただ,東京メトロは初乗り運賃も安い。また,かなりの距離を乗っても,あまり値段があがらなく感じる。28〜40kmの区間でも,運賃は310円(きっぷ購入の場合)である(*6)。これを往復するだけでは,1日乗車券の元はとれない。
*1 消費税率引上げに伴う運賃の上限変更の認可について (大阪市)
*2 乗車料金(地下鉄・バス) (大阪市交通局)
*3 乗車券|きっぷのルール (西日本旅客鉄道株式会社)
*4 地下鉄料金区数表 (大阪市交通局)
*5 各種一日乗車券 (東京メトロ)
*6 普通券 (東京メトロ) |
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