撮影日記


2014年8月5日(火) 天気:雨

まとめてつくろう ミノックス用フィルム

ミノックス用のマガジンは,蓋が簡単に開くようになっている。だからマガジンがあれば,幅9mmのフィルムを詰め替えて使うことができる。簡単に開くというのは,壊さないように慎重に分解しなければならない,110カートリッジとは違って好都合な点である。

私は2012年9月3日の日記で書いたように,135フィルムから9mm幅のフィルムを切り出して,詰め替えて使えるようにしている。フィルムを切り出すための道具は,ジャンクのコニカC35EFのフィルム室にカッターナイフの刃を3枚埋めこんだものだ。

暗室内で裏蓋を開けて13コマ分ほど巻き上げて,裏蓋を閉める。そしてフィルムを巻き戻せば,フィルムが4本に切り分けられることになる。両端はパーフォレーション部分だから撮影に使えないので,撮影用のフィルムが2本できる。36枚撮フィルムを使えばこの作業が3回できるから,撮影用のフィルムは合計6本できる。

だが私は,ミノックス用のマガジンを3個しか入手していなかった。
 だからいちどの作業では,撮影用のフィルムを2本しかつくることができない。せっかく切り分けても,それを詰めるためのマガジンが足りないのだから。そこで先日,2台目の「アクメルMD」とあわせてフィルムも購入し,4個目のマガジンとすることにした(2014年8月1日の日記を参照)。

これにあわせて,フィルムのつくり方を,少し変えることにした。これまでは「13コマ分巻き上げる」ようにしていたところを,「18〜19コマ分巻き上げる」ように変更である。こうすれば,いちどの作業で撮影用のフィルムが4本できることになるが,こんどはマガジンが4個あるので,まとめて詰め替え作業までできるわけだ。
 ただそうすると,フィルムが少し長くなってしまう。
 いま販売されているミノックス用フィルムは,ミノックスサイズ(8mm×11mm)で30枚撮だ。36枚撮の135フィルムから6本(3回に分けて)切り出した場合は,24枚撮くらいになる。こんどは4本(2回に分けて)切り出すのだから少し長くなり,36枚撮くらいになる。ここまで長くなっても,支障なく使えるであろうか?
 それを確かめるには,フィルムの最後まで目いっぱい,撮ってみればよいことだ。
 まず巻き上げは,最後までとくに支障なくおこなえた。では,現像してみよう。

このように,ミノックス用の36枚撮フィルムとして,ちゃんと使えそうである。
 それが確認できたなら,いろいろ撮ってみよう。いつでも携帯できて撮影できることが,超小型カメラ「アクメルMD」の最大の魅力である。今回は,横着して現像液の温度をあまり下げなかったせいか,少々,画像が荒れ気味ではある。

ACMEL MD, AZONON 15mm F3.5, ACROS

ポスト いつもの駅前のやつ。

ACMEL MD, AZONON 15mm F3.5, ACROS

マンホールの蓋に… これはなんだ?ここはどこだ?

ACMEL MD, AZONON 15mm F3.5, ACROS

「うがい」じゃないよ,「うかい」だよ。

ACMEL MD, AZONON 15mm F3.5, ACROS

そのそばにあった碑に近づいてみる。これくらいの文字は,ちゃんと読める。
 アメリカ軍による原子爆弾の投下訓練が,住宅地でおこなわれた(このすぐ近くに小学校もある)という事実は,もっと知られていてもよいことと思う。

これほど実用的な「アクメルMD」が安価に流通しているのは,やはり不思議なことである。
 たしかに,ミノックスフィルムはいまとなってはかなり特殊な部類になるだろうから,その購入や現像処理はどうしても割高になる。また,近くのお店で扱っていなければ,フィルムの自作や自家現像をするようにしていないと,手を出しにくいのは確かなことだ。だがそれは,「アクメルMD」に限らず,ミノックス判カメラすべてに共通しての問題だ。
 ほかのミノックス判カメラにくらべて,あまりにも安価に感じられるのが,やはり不思議なところなのである。


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