撮影日記 |
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2014年2月28日(金) 天気:曇り「NEOPAN 400 PRESTO」販売終了「ネオパン400 PRESTOの販売が終了する」という情報が,数日前からツイッターなどで流れていた。販売店などには通達があったようで,そこから伝達されたもののようである。通達の文書を掲載しているケースもあったので,「デマ」や「ガセ」ではないと思われるが,メーカーからのアナウンスを自分の目で見るまでは,なかなか信用できないものである。そしてついに今日,富士フイルムのWebサイト上でのアナウンスがあった(*1)。これによると,「135サイズのネオパン400 PRESTOの販売を終了」するという。120サイズやシートの「ネオパン400 PRESTO」の販売は,すでに終了している。「ネオパン1600 Super PRESTO」は2010年に(*2),「ネオパンSS」は2012年に(*3)それぞれ販売を終了しているので,富士フイルムから発売されるモノクロフィルムは,「ネオパン100 ACROS」だけになる。 ここしばらく私は,モノクロフィルムはもっぱら感度100のものを使っていた。かつては,モノクロにかぎらず,ネガカラーでもカラーポジフィルムでも,感度400のフィルムを常用していたことがある。理由は至極単純で,基本的にやや絞り気味で撮影することになるからピント調整が多少甘くても救われやすいこと,とくにネガフィルムを使うときには露出が多少いいかげんでも救われやすいことである。じきにカラーポジフィルムは感度100のものをもっぱら使うようになり,やがてモノクロフィルムも感度100のものに落ち着いた。ただしその背景にある事情は,やや異なる。 一方モノクロフィルムでは,ILFORD HP5のすっきりした感じと,DELTA 100の緻密な印象とに惹かれていた。以前は,富士フイルムでもコダックでもイルフォードでもアグファでも,とくにモノクロフィルムについては「カメラ屋さん」へ行けばだいたいの銘柄はそろっていたものだ。しかしいつしかアグファが脱落,イルフォードも常備される銘柄が少なくなり,ヨドバシカメラくらいの大型店へ行かねば常備していないようになってくる。そして,価格もかなり上昇してきた。比較的安価で,「カメラのキタムラ」のようなけっこうどこにでもあるお店などで,いつでも安定して入手できそうなフィルムとしては,いつしか富士フイルムのNEOPAN 100 ACROSくらいになっていた。
*1 135サイズ「ネオパン400 PRESTO」および120サイズ「フジカラーPRO400」販売終了のご案内 (富士フイルムイメージングシステムズ株式会社,2014年2月28日)
*2 リバーサルフィルム・黒白フィルム 一部製品販売終了製品のご案内 (富士フイルム株式会社,2010年12月15日)
*3 黒白製品 一部製品販売終了 および 黒白写真処理薬品 価格改定のご案内 (富士フイルムイメージングシステムズ株式会社,2012年7月13日) |
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