撮影日記 |
---|
2013年02月10日(日) 天気:晴コンパクトカメラに
|
年度(vol.) | カメラ | レンズ | 備考 |
---|---|---|---|
1975(vol.54) | コニカ C35 EF | 38mm F2.8 | ゾーンフォーカス |
1978(vol.61) | キヤノン A35デートルクス | 40mm F2.8 | 二重像合致式距離計連動 |
1979(vol.64) | フラッシュフジカズームデート | 37mm-55mm F3.8 | 目測式 |
1980(vol.69) | キヤノン A35デートルクス | 40mm F2.8 | 二重像合致式距離計連動 |
1982(vol.73) | キヤノン オートボーイスーパー (AF35ML) | 40mm F1.9 | SST方式AF |
1986(vol.85) | コニカ 望遠王 (MR.70) | 38mm F3.2/70mm F5.8 | 2焦点レンズ |
1987(vol.88) | ペンタックス ズーム70 | 35mm F3.5-70mm F6.7 | アクティブAF キヤノン,コニカ,リコーから70mmの2焦点レンズカメラあり |
1988(vol.91) | オリンパス IZM300 | 38mm F4.5-105mm F6 | パッシブAF |
1990(vol.98) | ペンタックス ズーム105スーパー | 38mm F4-105mm F7.8 | アクティブAF オリンパス,フジからも105mmのカメラあり |
1992(vol.103) | フジ ズームカルディア3000 | 38mm F4.4-115mm F8.9 | アクティブAF |
1993(vol.106) | キヤノン JET135 | 38mm F3.2-135mm F8 | 3点アクティブAF |
1995(vol.110) | ペンタックス ESPIO140 | 38mm F4.1-140mm F10.2 | 5点パッシブAF |
1996(vol.111) | ペンタックス ESPIO160 | 38mm F4.5-160mm F12 | 5点パッシブAF |
1999(vol.115) | ペンタックス ESPIO200 | 48mm F5.1-200mm F13 | 5点パッシブAF |
2004(vol.120) | ペンタックス ESPIO170SL | 38mm F5.6-170mm F12.8 | 5点パッシブAF |
2005(vol.121) | キヤノン オートボーイ180 | 38mm-180mm | 3点パッシブAF |
2007(vol.123) | オリンパス μ-III 150 | 37.5mm F5.1-150mm F13.3 | パッシブマルチAF |
2008(vol.124) | フジ ズームデート70 | 35mm 70mm | AF |
コンパクトカメラに「望遠レンズ」が搭載されるようになるのは,1986年の「コニカ望遠王」あたりからといえるだろう。その後,2焦点レンズからズームレンズにかわり,その望遠側の焦点距離は少しずつ伸びていく。その流れの先頭にいたのは,おもにPENTAXだったように見える。
結局,コンパクトカメラに搭載された最長のレンズは,PENTAX ESPIO200の200mmということになるようだ。Canonの180mmは,それに次ぐものとなる。もっともPENTAXのほうは短焦点側が48mmといわゆる標準域からのズームレンズなのに対し,Canonはやや広角気味の38mmからのズームレンズとなっているので,Canonのほうが実用的だといえるだろう。PENTAXも,ESPIO200のあとは,38mmからのESPIO170SLに自制しているようだ。
Canon Autoboy180のあと,フィルムのコンパクトカメラは,各社のラインアップから姿を消していく。
世の中には,「高級コンパクトカメラ」とよばれるカメラがある。「高級」かそうでないかについて,とくに基準があるわけでもないから「言ったもん勝ち」だとは思うが,多くの人が「高級コンパクトカメラ」であると認めるものには,ちょっとした共通点がある。とくに,1990年代以降に「高級コンパクトカメラ」と呼ばれるようになったものに見られることであるが,1つは,ボディの外装が金属,それもチタンを採用していることがある。これによって,見た目にも,またボディの頑丈さにおいても,「高級」と認められるということだろう。さらに,「高級」ではないコンパクトカメラに搭載されているものよりも,「よい」とされるレンズが搭載されており,写りの面でも「高級」と認められようとしている。さらにそのレンズには,高性能レンズの代名詞ともいえるような名称を冠されていることもある。
上記のことに合致する「高級コンパクトカメラ」としては,まず,「CONTAX T2」以降のコンタックスTシリーズがある。その後,「MINOLTA TC-1」,「Nikon 35Ti/28Ti」,「Konica HEXAR」,「RICOH GR-1」などが続く。各社から「高級コンパクトカメラ」が発売されたなかで,なぜかキヤノンからは「高級コンパクトカメラ」に分類されそうなカメラが発売されなかった。キヤノンは,流行に流されなかった,ということか。
「高級コンパクトカメラ」の流行には流されなかったようだが,コンパクトカメラの「超望遠レンズ」の流行には,流されたようだ。
← 前のページ | もくじ | 次のページ → |