撮影日記 |
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2011年12月31日(土) 天気:曇2011年にお迎えしたカメラたち早いもので,もう2011年も終わろうとしている。結局,年内には,MEPROZENIT EとMEPRO KOMINAR 55mm F2.8でなにも撮ることができなかった。 7月には富士フイルムが「APSフィルム」の販売終了を発表し,9月にはコダックの経営危機が囁かれた。全体として,フィルムの消費が少なくなっているのである。もっとも,ここ10年たらずのうちにフィルムの出荷が1/10以下になってはいるが,それでもまだ1年間で数千万本単位での需要がある。まだ,「フィルムを使いたい」と考えている人は,少なくないのである。また,フィルムを使うカメラの新製品がほとんど出なくなった状況ではあるが,出荷されたカメラはまだこれから何年も故障せずに,使うことができるだろう。数が少なくなったとはいえ,まだまだカメラ店では中古カメラも流通している。 今年,経営に関して話題にあがったカメラ・写真関係メーカーは,コダックだけではない。粉飾決算や内紛に揺れたオリンパスの話題も,まだ記憶にあたらしい。もっともオリンパスの場合,現在の収益の柱は,医療機器のようだ。そしてその本業は,悪い状況ではないというから,コダックの問題とはまた違う。 「トリップ35」は,「ペン」ほどのエポックメイキングなカメラではないし,「OMシリーズ」のようなマニア向けの製品でもない。むしろ,低価格の一般向けのカメラである。また,派手なセールスポイントも見当たらない。しかし,「安い」「簡単に使える」「よく写る」カメラだったのである。「ペン」をライカ判にしたような,そんなカメラといってもよいかもしれない。古くからカメラを使っていた人になじみやすいスタイルだったせいか,日本カメラショーの「カメラ総合カタログ」にも1985年ころまで掲載された,ロングセラーモデルになっていた。これを名機とよばないわけには,いかないだろう。 オリンパス「ペン」のライバル的存在といえば,リコー「オートハーフ」であろう。その初代機をいただいたのだが,残念なことに露出計が弱っていた(2011年08月24日の日記を参照)。なんとかしてやりたいと思いながら,まだ手をつけていない。このリコー「オートハーフ」は,私にとって2台目の「オートハーフ」である。人気もあり,流通する数も多いと思われる「オートハーフ」をまだあまり入手していないのは,ほかでもない。人気があるということは,流通する価格が比較的高いのである。ジャンク品ですら,けっこう「よい値段」がついていることがある。先のオリンパス「トリップ35」も同様であるが,「カメラのキタムラ」の「(ジャンク品)均一価格」に救われたのであった。 オリンパス「ペン」やリコー「オートハーフ」の時代は,ハーフサイズカメラのブームであったともいえる。その後,いちどは下火になったハーフサイズだが,1980年代後半になって,ふたたびハーフサイズカメラのブームが訪れた。その嚆矢といえるのは,京セラ「サムライ」である。「サムライ」は,「ズームレンズ内蔵」の「オートフォーカス」カメラで,いちおう一眼レフ形式になっていた。「サムライ」は,「ブリッジカメラ」ともよばれる,ズームレンズ固定式のフルオート一眼レフカメラの嚆矢でもあった。「サムライ」にもいくつかのモデルがあるが,この夏,たまたまリサイクルショップのジャンクコーナーから救出したのは,コンパクトになった「サムライZ2」である。救出にかかった費用は100円だったが,残念なことにレンズに激しくカビが生じている。この部分は,接着して製造されているようで,分解して清掃することができそうにない。修理を前提に考えられていないという意味で名機とは呼び難いが,「サムライ」も1つのエポックメイキングなシリーズなので,忘れるわけにはいかないだろう。 一眼レフカメラも,何種類か入手している。 そのほか,ニコン「FM10」,ニコン「Us」なども入手しているが,これらは機会をみて紹介していきたい。また,ミノルタ「SRT101」と同時に入手した「MC W.ROKKOR-SG 28mm F3.5」については,試し撮りをしたいと思いながら,まだフィルムを装填してもいない。 ということで,来年の目標は「とにかく写真をたくさん撮る」ことにしよう。もちろん,カメラやレンズの保護も,続けていくつもりである。 |
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