2011年06月18日(土) 天気：曇のち雨
また「都電もなか」を買ってしまった
東京みやげを買いに行く
しばらく東京で仕事をしていたが，とりあえず今日が最終日。だから，なにか「おみやげ」を買って帰らねばならぬ。せっかく買うのだから，いつも同じではつまらない。東京駅で買えるようなものは，ほんとうに時間がないときのために，買わずにとっておかねばならぬ。また，そのようなものなら，ほかの誰かが出張に行ったときに，買ってきてくれるかもしれない。
だから，東京駅を離れ，たとえば仕事の行き先の近くなどで，なにか見つけて買いたいものである。
さて，今日の行き先は，東十条駅の近くである(近くといっても，20分くらい歩かねばならない)。仕事までに時間があるので，その間に「おみやげ」をさがしたい。たとえば商店街のあるような町に行けば，そこだけのローカルな名物？があるかもしれぬ。
そこで今日は，三ノ輪に行ってみた。三ノ輪と言えば，都電荒川線の終点である(三ノ輪橋)。そこには，アーケードのある商店街があったことを思い出したのである。
荒川線には，東十条駅の1つ手前である，王子駅前から乗る。今日は遊びに来たわけではないので，何度も乗り降りするかどうかはわからないが，400円の「1日乗車券」を購入する。都電荒川線は，大人1回160円。「三ノ輪橋」まで往復すれば，王子駅前→三ノ輪橋で160円，三ノ輪橋→王子駅前で160円，あわせて320円。それだけしか乗らないならば，400円の「1日乗車券」は高くつくのだが，乗るときにいちいち小銭を用意しなくてもいいから，「1日乗車券」を利用する。都電荒川線はSUICAに対応しているものの，ICOCAは使えないからしかたない。
CASIO QV-R4, PENTAX ZOOM LENS 7.6mm-22.8mm
都電といえば路面電車なわけだが，荒川線が路面(道路)を走る区間はあまり多くない。ほとんどが，道路とは区切られた専用軌道を走る。しかし，幹線道路とまじわるところは踏み切りになっておらず，交通信号にしたがって止まることになる。停留所の間隔も長くないので，まさに少し走っては止まり，また少し走っては止まるの繰り返しである。
電車内には，家族連れの姿が目立った。そんな彼らは，「荒川遊園前」で下車していく。そうなると，車内の高齢化率は一気に上昇する。雨が降りそうな空模様で，やや湿っぽいものの日差しがないせいか，風はひんやりと気持ちよい。電車の窓が開けられているのは，そんな風を楽しむためか，あるいは震災の影響にともなう「節電」なのか。ともあれ，風をうけて走るのは，気持ちよいものなのである。
そしてそのまま，電車は終点「三ノ輪橋」に到着する。
CASIO QV-R4, PENTAX ZOOM LENS 7.6mm-22.8mm
アーケードのある商店街(ジョイフル三ノ輪)は，「三ノ輪橋」の近くから1つ手前の停留所である「荒川一中前」あたりまでつづいている。ぶらぶらと商店街を歩いてみるが，あまり人が多くない。お昼前だというのに，シャッターの降りているお店もあり，ややさびしい。それでも商店街の中央付近までくると，ややにぎやかになってくる。アーケードに隣接してアジサイの咲く公園もあり，ご年配の方々が集っているようすも見られる。通る人やお店の人の高齢化率も，決して低くはないようだ。
CASIO QV-R4, PENTAX ZOOM LENS 7.6mm-22.8mm
さて，商店街には，餃子専門店，おでんだね専門店，古風なアイスキャンデーを売るお店など，気になるお店がいくつもあった。「おみやげ」を買いたくなるような和菓子屋さんも何件かあるのだが，残念ながら「生もの」が多い。たとえば，みたらし団子は非常に魅力的なのだが，どうしてもタレがこぼれてくるのを防げないだろう。あと，時節柄，「冷たいもの」も目立つ。買ってすぐに食べるのならば問題ないのだが，これから長時間，持ち歩かねばならないので，そのようなものを買うのは少々抵抗がある。
ちょうど，お昼どきである。商店街のなかでなにか食べようと思ったのだが，なぜか中華料理屋さんが多いように感じる。それも悪くはないのだが，これから人に会うのだから，強いにおいが残りそうなものは避けておきたい。結局，小さなパン屋さんを見つけ，焼きそばパン，クリームパン，ジャムパンを買って，都電の電停で電車を眺めながらもそもそと食べたのであった。
さて，「おみやげ」をどうするか。この商店街には，残念ながら都合のよいものが見あたらない。だんだん時間もなくなって，1件1件，お店を吟味することも厳しくなってくる。すなおに「買ったことのあるお店」に行くことにしよう。「王子駅前」の2つ手前の「梶原」までもどり，「明美」というお店に立ち寄った。
CASIO QV-R4, PENTAX ZOOM LENS 7.6mm-22.8mm
「明美」といえば，「都電もなか」である。しかし，「明美」は「都電もなか」ばかりつくって売っているわけではない。私としても，いつも「都電もなか」では芸がない(たとえば，2007年10月29日にも，「都電もなか」を買いに行っていたりする)ので，たまには違うものを買おうと思う。
お店を見回せば，ほかにも上品そうなお菓子がいろいろある。いや，そのようなお菓子が，このお店の本来の姿なのだろう。時節がら，夏っぽいものもある。今回はそのなかから選ぼうと思ったのだが，ふとカウンタの上をみると「限定品」という文字が。よく見れば，それは「都電もなか」に貼られたシールであった。なぜか「５個入り」パッケージに「限定品」というシールがある。「限定品」ということばに弱い私は，それにつられるまま，結局，「都電もなか」ばかりを買ったのであった。ただ，なにがどう「限定」されているのか，よくわかっていない(笑)。
いつもと違う，ローカルなおみやげを見つけるという目的は果たせなかったが，王子駅前→三ノ輪橋，三ノ輪橋→梶原，梶原→王子駅前と，3回も都電荒川線に乗ったので，「1日乗車券」の元がとれたことになる。まあ，よかったということにしよう。そもそも「都電もなか」は，梶原というところにあるお店まで，わざわざ行かなければ買えないものなのである。私はそんな「おみやげ」が好きである。
CASIO QV-R4, PENTAX ZOOM LENS 7.6mm-22.8mm
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撮影日記