撮影日記


2011年03月04日(金) 天気:曇

テーマは水

人間生活には,水が必要である。その水は,飲料水として体内に取りこまれるだけではない。洗い物などに伴って生じる排水もあれば,糞尿としての排水もある。これらは下水道によって集められ,適正に処理して河川や海洋に戻されることになる。しかしながら,下水道の完備されていない地域もある。そのような地域では,家庭から出る排水を処理するための浄化槽という装置が使われている。排水はそこで適正に処理されて,河川等に戻されることになる。
 浄化槽には,「トイレの排水のみを処理」する「単独処理浄化槽」と,「トイレの排水とあわせて台所・風呂等の雑排水も処理」する「合併浄化槽」の2種類がある。いずれも,城下の性能を保つために,保守点検の義務がともなう。

「社団法人 広島県環境保全センター」は,「浄化槽の水質に関する,県知事の指定検査機関」である。(*1)
 この機関は年に1回,「会報」を発行している。たまたま,この会報の表紙に写真を提供させていただく機会があり,今年度で写真の提供が3回目となった。この会報は,A4判である。自分の撮影した写真が,このような大きなサイズの印刷物になることは,単純にうれしいものである。

中央が一昨年度の16号で,三段滝の写真である。左は昨年度の17号で,常清滝の写真である。表紙の写真のテーマは「水」ということで,私の撮影したこれらの写真を選んでいただけたようだ。ところで,私としては三段峡常清滝とで,大きなテーマはネタ切れとなる。だから,今年度はさすがにご縁がいただけないものかと思っていたら,さにあらず。右は今年度の18号で,井仁の棚田の雪景色を選んでいただけた。
 こうなると,ここ数年,あらたな撮影対象を十分に見つけ出していないことが,私のなかで重くのしかかってくる。とりあえず,いま抱えている仕事は今月中には一段落するはずだ。そうなったら,あらためて撮影活動を再開したい。まず撮影対象に考えているのは,楠木の大雁木のサクラである。このサクラそのものにも被写体としての魅力があるのだが,私としてはあくまでも水辺の景色として撮ってみたいものである。そう,私のなかでも,いちおう「テーマは水」なのである。

*1 http://www.hiroshima-khc.jp/


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