撮影日記 |
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2023年05月15日(月) 天気:晴フィルムピッカーで出せないときは栓抜きで破壊パトローネ入り35ミリフィルム(135フィルム)を現像するとき,パトローネからフィルムを取り出す必要がある。このようなときに,「フィルムピッカー」という道具を使う。これは,完全にパトローネに巻き込んだフィルムの先端を,未使用状態のときのように少しだけ引き出すことができる道具である。 フィルムピッカーは,「ベロ出し」とよばれることもある。また,フィルムピッカーでフィルムを引き出すことを「ベロ出し」とよぶ人もある。未使用のフィルムを誤ってパトローネに引き込んでしまったような場合にも役に立つ。 なかみを引き出したいフィルムを左手側に,フィルムピッカーを右手側にもつ。 フィルムピッカーには,2つの取っ手AとBがある。はじめはこれらを,右いっぱいにスライドさせておく。 フィルムピッカーの左側に,黒いシートが出ている。これをパトローネのフィルムが出てくるすき間に差し込む。 そして,取っ手Aを左いっぱいにスライドさせる。 パトローネから出ている軸を,(このように置いたときには)反時計まわりに回転させる。 回転させているときに「カチッ」という音(あるいは手ごたえ)があったところで,回転させるのを止める。 パトローネのなかでフィルムが動かないように,軸をしっかりおさえる。 その状態で,もうひとつの取っ手Bを左いっぱいにスライドさせる。 このままフィルムピッカーを引き出せば,取っ手AとBによって送り込まれた黒いシートにはさまれて,フィルムがでてくるはずだ。 このようなフィルムピッカーの使い方は本体にも図示されているから,説明書をなくしてしまっても問題ないだろう。 フィルムピッカーを使ってフィルムを引き出すとき,1回でうまくいかなかった場合でも,2〜3回もやりなおせば出てくるはずである。しかし,何回もやりなおしても,うまくフィルムが出てこないことがある。その原因としては,フィルムの先端に妙な折り癖がついてしまっていることが考えられる。折り癖のつきかたによっては,取っ手AとBで送り込んだ黒いシートでフィルムの先端をうまくはさめない状態になってしまう場合がある。 最近ではどこの家庭でも,王冠で封をするガラス瓶を開ける機会は少なくなっていると思う。長距離電車の座席にも,灰皿とともに栓抜きがついていたものであるが,等の昔になくなっている。少し思い返してみても,宴席などでビール瓶を自分で開けるときくらいしか,栓抜きを使う機会が思い出せない。とはいえどこの家庭でも,台所の引き出しなどをさがせばこういう栓抜きのついた缶切りくらい,見つかるのではないだろうか。以前はよく使っていたものが,最近は使わなくなっただけなので,どこか奥のほうに埋もれている可能性が高い。 手元にまとまった量の,大幅に使用期限を超過したフィルムがあり,少しずつだが消費してきた。しかしここしばらく,フィルムを現像する時間がとれずにいた。そのため,撮影済みで現像していないフィルムがたまりはじめてきた。このまま放置するとたまりすぎて,現像をするのがいやになってしまう。そうならないうちに,少しずつでも現像処理をしていくことにした。 |
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