撮影日記 |
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2016年03月26日(土) 天気:晴視点を変えよう ヘラクレスの像上野公園内にある国立西洋美術館の前には,「前庭彫刻」として6体の彫刻作品が展示されている。そのうちの1つに,「弓をひくヘラクレス」がある(*1)。国立科学博物館のほうから訪れるとちょうど正面に,「地獄の門」と並んで見えてくる。だから,記念にその写真を撮ろうとしたときは,その向きから撮ってしまうだろう。あるいは,ヘラクレスの顔が見えるように撮るであろう。それはちょうど,作品の全体が見えるような向きでもある。 だが,視点を変えて,後ろから撮るのもおもしろい。 このようにして見ると,ヘラクレスが太陽に向かって弓をひいているようにも見える。実際には,怪鳥を狙っていたものとのことなので,太陽の位置が低ければ,ちょうど太陽に対して弓をひいているように見えてもおかしくない。太陽に弓をひく行為は,罰当たりなことであろう。また,この向きでは,彫刻作品の全貌はよくわからない。だが,正面からすなおに撮るよりは,よほどドラマチックな印象を受けるのではないだろうか。 これらの画像は,携帯電話機で撮影した。携帯電話機での撮影でも,「逆光は,勝利」は成立するのである。 「考える人」や「カレーの市民」なども,同じように逆光で撮れば,おもしろくなったかもしれない。
*1 作品詳細 19,20世紀 作品紹介 (国立西洋美術館) |
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