2016年01月22日(金) 天気:晴
エクタクロームを思い出す Kodak DCS460の不思議な色あい
いただいたKodak DCS460の不調の原因が,バッテリーの劣化だったことは間違いなかった。劣化した内蔵バッテリーをダイソーの単3型Ni-MH電池にいれかえたことでKodak DCS460はいちおう撮影ができる状態になり(2016年1月15日の日記を参照),それをLibretto20のバッテリーパックに入っていたリチウムイオン電池と交換したことで,さらに電源が安定したように思われる(2016年1月21日の日記を参照)。これでようやく,安心して持ち出せるというものだ。
最初に室内でおこなった試し撮りでは,妙に赤みがかった画像が得られた(2016年1月17日の日記を参照)。蛍光灯下での撮影だったので,ホワイトバランスが過度にはたらいたのかもしれない。そのあたりを確認するには,日中の屋外での撮影がなによりも必要だ。
レンズは,AF Zoom-NIKKOR 24mm-50mm F3.3-4.5を使うことにした。いつものAF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-EDには絞りリングがないので,Nikon F90がベースのKodak DCS460ではシャッター速度優先AEとプログラムAEしか使えない。お手軽な試し撮りだからプログラムAEでじゅうぶんではあるが,そこはささやかな「こだわり」である。
電源スイッチをONにすると,カメラは無事に起動した。
ホワイトバランスの具合を見たいのだから,被写体は大きくて白っぽいものがよい。そうだろ,みんな!(そうだ!)
Kodak DCS460, AF Zoom-NIKKOR 24-50mm F3.3-4.5S
RawTherapeeで初期設定のまま,JPEGファイルに書きだしたものである。やはり,全体に赤っぽい。
Kodak DCS460, AF Zoom-NIKKOR 24-50mm F3.3-4.5S
こちらも同様に,RawTherapeeで初期設定のまま,JPEGファイルに書きだしたものである。やはり,全体に赤っぽい。被写体の色に左右されるようなものではなく,このような色として記録されているようだ。
だが,この色には,妙な懐かしさを感じた。
なんだろう。
そうだ,エクタクロームだ!
それも,アマチュア向けとされた35mm判(135フィルム)の,Ektachrome Dyna EXで撮った写真をスキャンしたときの色に雰囲気が似ているように感じられる。
もし,Kodak DCS460が意図的にこういう画像をつくっているのだとしたら,「これがKodakの色である」という主張が含まれているということになる。これは,高く評価しなければならない。
ただ,個人的にはどうせなら,Ektachrome Dyna EXの色ではなく,EPNのほうが好みである。
ともあれ,このディジタルカメラは,撮影が楽しくなる予感がする。
まだ,完全には解決できていない,CFカードのアクセスエラーについてもはやくすっきりさせたいものだ。
なお,可部方面行きホームを増設した可部線の安芸長束駅(2015年11月30日の日記を参照)では,まだ駅の改良工事が継続している。横川方面行きの線路を少し伸ばすようにしており,これはホームの曲線を緩和するためと思われる(2015年12月22日の日記を参照)。あらためてようすを見てみれば,レールの敷かれた部分が少し長くなっている。レールを敷き替えてホームを拡幅する工事は,現在のホームを使ったままできるのだろうか。昨年までのような,日曜日の深夜におこなわれた最終列車の部分運休のような措置(2015年1月25日の日記を参照)がとられることになるのかどうか,そういうことが気になりはじめたのであった。
Kodak DCS460, AF Zoom-NIKKOR 24-50mm F3.3-4.5S
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