撮影日記


2024年03月28日(木) 天気:雨

電池は使うと復活する

先週以来,久しぶりにKodak DCS 460を動かしてみている。このカメラには,充電式のバッテリーが内蔵されている。バッテリーパックのように容易に交換できるようなものではなく,本来のバッテリーが劣化していたため,TOSHIBAの小型パソコンLibretto 20のバッテリーのなかみ(18650)に入れ替えたものである(2016年1月21日の日記を参照)。
 長く充電していなかったから,当然のように電源はONにならない。そこで充電器に接続するが,しばらくすると充電器がエラーをおこす。この充電器はそもそも,TOSHIBA Libretto 20用のものである。今となってはとても古いものであり(TOSHIBA Libretto 20は1996年に発売された),寿命を迎えたとしてもおかしくはない。一方で,しばらく充電していなかったために,バッテリーのほうが過放電などで劣化してしまった可能性もある。もし,バッテリーが劣化してしまっていたのならば,バッテリーを交換すれば済む。しかし,充電器のほうが劣化してしまっているのであれば,すこしばかり事態はやっかいである。
 充電器に接続したときに,すぐにエラーになるわけではない。エラーを起こすまでの少しばかりの間に,少しずつでも充電ができているようである。なんとか動くくらいまで充電できたのが,この日曜日のことであった。

Kodak DCS 460, Ai Micro-NIKKOR 200mm F4

動作確認も兼ねて,咲きはじめたチューリップを撮る。試し撮りなので日の丸構図で済ませ,そのかわり周囲がボケるようにAi Micro-NIKKOR 200mm F4を使い,さらに背景が黒く落ちるように撮る。
 色温度を少し高めにずらすと,花の色が透過光のような雰囲気になった。ちょうどこの花のところに,スポットライト的に日光があたったような感じになって,これは好都合である。

Kodak DCS 460, Ai Micro-NIKKOR 200mm F4

色温度を少し低めにして,彩度をあげると,すこしばかり毒々しい雰囲気の色になる。Kodak DCS 460は直接にJPEG形式の画像を出力してくれないから,このように調整することが必須である。これが,使っていて楽しい面でもある。

このときは,じゅうぶんに充電できていなかったようで,20コマほど撮ったところで,バッテリーの残量が不安になってきた。その後も何度か,充放電をしているうちに,充電器がエラーを起こさずに満充電にまでできるようになってきた。まだいまのところは,調子が悪くなる懸念のあるのはバッテリーのほうであり,充電器のほうはとくに問題が生じていないのかもしれない。とはいえ,この充電器は30年くらい前の製品である。いつ,重大なトラブルが発生するかわからないから,油断はできない。


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