撮影日記 |
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2023年11月05日(日) 天気:晴オリエンタルのカラー手ぬぐい「オリエンタル写真工業株式会社」は,大正時代の1919年に創業した写真感材メーカーで,「日本最初の本格的な総合写真感光材料メーカーである」と称している(*1)。2000年からは「サイバーグラフィックス株式会社」に改名していたが,2023年からふたたび「オリエンタル写真工業株式会社」という名称になっている。第二次世界大戦後の1953年には,日本最初のネガカラーフィルムおよびカラーペーパー(「オリカラー」および「オリエンタルカラーペーパー」)を発売している。富士フイルムがカラーポジフィルムを発売したのは1948年だが,カラーネガフィルムを発売したのは1958年である(*2)。カラーポジフィルムである「さくら天然色フィルム」が発売されたのは1941年だが,カラーネガフィルムである「さくらフィルム コニカラーネガティブ」が発売されたのは1961年である(*3)。いま,「オリエンタル」からはカラー印画紙や処理薬は発売されているものの,カラーフィルムは発売されていない。だから一般には,「オリエンタル」に「カラー写真」のイメージはほとんどないだろう。しかし,かつては「オリエンタルのカラープリント」として,それなりに宣伝もされていたものである。 「オリエンタルカラープリント」の手ぬぐいとしおりのセットである。当時の販促品のあまりだと思われる。いまさらオリエンタルのグッズなど欲しがる人もないような気もするし,むしろ,フジカラーなどと違ってレアかもしれないなどと思いつつ,引き出しの奥にしまいこんでおくことにした。 広島へ戻るときは,山陽道ではなく中国道を通るようにした,9月に発生した事故の影響でトンネルの大規模な工事がおこなわれており,山陽道の一部が年末ごろまで通行止めになっているためである。中国道はとくに岡山県内の区間で急カーブが多く,距離が遠回りになることもあって少しばかり時間がかかる。しかし,ふだん通らない道を通るのは気分も違うし食事も違う。大佐(おおさ)SAの「ホルモン焼うどん」は,山陽道では(たぶん)食べられるところはない。中国道は山陽道にくらべて空いているので快適である。また,トンネルが少ないのも好都合だ。ちょうど山間部では紅葉がほどよく進んでおり,ちょっとした紅葉狩り気分も楽しめたものである。
*1 会社概要 オリエンタル写真工業 (オリエンタル写真工業株式会社)
*2 50年のあゆみ カラー写真感光材料国産化の実現 (富士フイルム株式会社)
*3 コニカカラー50年の歴史 (KONICA TECHNICAL REPORT VOL.5 JAN. (1992)) |
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