撮影日記 |
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2021年09月20日(月) 天気:晴酸っぱいフィルム昔のカメラ雑誌(月刊誌)にはその月の「露光ガイド」というページが設けられており,何時ころのどんな場面であれば,どれくらいの露出が適正になるかの目安がわかるようになっていた。カメラに露出計が内蔵されるようになると,「露光ガイド」は掲載されなくなっていくが,フィルムのパッケージにはその簡易的なものがいまでもどこかにプリントされている。 この2本のフィルムは,強烈な「酸っぱい」臭いを漂わせていた。フィルムのベースが劣化し,酢酸が発生しているようである。酢酸は,現像液のはたらきを止める,定着液の成分でもある。このような状態になったフィルムで撮影しても,じゅうぶんに前浴(現像する前に水につける)処理をすれば,現像ができるという報告はある(*1)。しかし,基本的に通常の使い方はもうできないと考えるのがよいだろう。また,発生する酢酸は,ほかのフィルムにもよくない影響を与える可能性があるから,密閉して隔離,保存するしかない。
*1 「マミヤプレスファンクラブ掲示板」このスレッドの返信63 |
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