撮影日記


2021年08月16日(月) 天気:雨

マミヤシックスI型が動かない

先週以来,雨の日が続いている。昨夜こそ,雨も風もおさまっていたが,今朝は朝から雨である。そして,お昼前(10時25分)にはふたたび,大雨警報が発令された。今夜遅くから明日の朝にかけて,かなりの降雨が予想されているようである。あわせて,JRは,明日(8月17日)の在来線の運転を,終日見合わせることを発表している。

マミヤシックスは,フィルム面を動かすことでピント調整をおこなう「バックフォーカス」とよばれるしくみをもつ。このしくみによって,二重像合致式の距離計とピント調整ノブの動きとの連動が,実現されている。マミヤシックスは,大きく3つのグループに分けることができる(2021年7月9日の日記を参照)が,このたびはじめて,前期グループに分類できるものを入手した。

正面に丸い窓が2つ(左は距離計窓,右は上から覗くことのできる反射ファインダーの窓)と四角い窓が1つ(ファインダーの窓)ある。そして,二重露光警告装置が内蔵されていないことから,これは1940年に発売されたマミヤシックスI型である。シャッターの銘がNKS-TOKIO,レンズの銘がK.O.L. Specialの7.5cm F3.5である点も,マミヤシックスI型に多く見られる組みあわせとのことだ。

残念なことに,このマミヤシックスI型は,いま撮影できない状態である。シャッターレリーズボタンが,まったく動かない。ホコリや油などで固着しているというよりも,ボディの内部の機構になにかがはさまっているのかと思えるくらい,まったく動かない。また,シャッターのチャージができない。チャージした状態でロックされないのである。ただ,シャッターの動作そのものはスムースなので,ちょっとしたずれを修正すれば,ここは回復するような気がする。
 ただ,いまはじっくりとこのカメラに向き合う余裕がない。ただ,これは第二次世界大戦前に発売されたカメラである。もしかすると,このカメラもどこかで,戦争の実態を記録していたかもしれない(*1)。いずれ,落ち着いた光景というものを,あらためて撮らせてみたいものである。

昨年以来の感染症問題も,深刻になってきた。今日の夕方には,東京都,埼玉県,千葉県,神奈川県,大阪府,沖縄県が対象になっている「緊急事態宣言」の期限を,8月末から9月12日に延長する方針であることが報じられた。あわせて,茨城県,栃木県,群馬県,静岡県,京都府,兵庫県,福岡県も「緊急事態宣言」の対象にくわえること,宮城県,山梨県,富山県,岐阜県,三重県,岡山県,広島県,香川県,愛媛県,鹿児島県には「まん延防止等重点措置」の対象にする方針であることも,報じられている。

*1 伝えるヒロシマF 原爆記録写真 務め…葛藤のシャッター(中国新聞社 ヒロシマ平和メディアセンター)
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?bombing=2017-59
 よく知られている,原爆で攻撃された直後の御幸橋付近での状況を撮影した,中国新聞社の松重美人氏は,マミヤシックスをいつも携えていたとのことである。


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