撮影日記


2021年01月20日(水) 天気:晴

人が少ない平和公園

FUJIFILM X-T10を購入して,3箇月が過ぎた(2020年10月19日の日記を参照)。コンパクトなカメラであり,ふだんから携帯しておくカメラとしては具合がよい。ピントや露出のマニュアル操作もできるので,いろいろな撮り方を楽しめる。コンパクトではあるが,レンズ交換もできるという魅力も大きい。
 このカメラのコンパクトさを活かすには,コンパクトなレンズと組み合わせたい。7artisans 25mm F1.8というレンズは,そういう目的にはちょうどよい。しかし,四隅の描写が乱れがちな点が,残念である。このレンズを使う以上は,しかたのないことであろうか。あらためて今日は,焦点距離が似た別のレンズとして,NIKKOR-N Auto 24mm F2.8を使ってみることにする。
 このレンズは,一眼レフカメラ用の超広角レンズのラインアップがまだ不十分な時代に発売されている。一眼レフカメラ用の広角レンズは「逆望遠レンズ型」とよばれる構成をとるものが多いが,近接撮影時に周辺の描写が悪くなるという性質があった。NIKKOR-N Auto 24mm F2.8では,その描写の悪化を防ぐ近距離補正機構が実現されており,一眼レフカメラ用としてはじめて周辺までじゅうぶんに高画質な超広角レンズとみなされるようになっている。

1月後半になり,毎朝,明るくなるのが少しずつ早くなっていることを実感する。それでもまだ,9時を過ぎても朝の光は低いところからさしている。

FUJIFILM X-T10, NIKKOR-N Auto 24mm F2.8

いま,原爆ドームに対して,保存のための工事がおこなわれている。そのために,足場ですっかり囲まれており,本来の姿を眺めにくくなっている。

FUJIFILM X-T10, NIKKOR-N Auto 24mm F2.8

COVID-19の問題で,広島市を訪れる観光客そのものも減少していると思われる。そのこともあってか,いつもならもっと人が多く見られる原爆ドームの周辺に,今日はほとんど人の姿がない。

FUJIFILM X-T10, NIKKOR-N Auto 24mm F2.8

人の姿が少ないのは,原爆死没者慰霊碑の周辺も同様である。いつもなら,慰霊碑の前で拝んでいる人の姿が,なかなか途絶えないものである。

FUJIFILM X-T10, NIKKOR-N Auto 24mm F2.8

原爆の子の像のまわりにも,人の姿はない。この前の道を通る人の数も,いつもにくらべてかなり少ないように感じる。

FUJIFILM X-T10, NIKKOR-N Auto 24mm F2.8

ただ,ブースには,多数の折り鶴がいつものように供えられていた。

FUJIFILM X-T10, NIKKOR-N Auto 24mm F2.8

NIKKOR-Auto 24mm F2.8は,期待通りに周辺まで,安心した像を結んでくれた。さすがに,高性能を謳われたレンズである。もっとも,本来はライカ判サイズのフィルムカメラで使うレンズである。そのようなレンズを,いわゆるAPS-Cサイズの撮像素子のデジタルカメラで使うのだから,周辺部まできっちり写ってもらいたいものである。
 単純に,古いレンズでもすばらしく写った,と評価するわけにはいかない。


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