撮影日記


2020年01月12日(日) 天気:晴

高級フルーツ その名はバナナ

昨日,大阪へ移動し,今朝,広島へ戻ってきた。

忙しい時期ではあるが,大阪へ行かなければならない用事が発生したのである。ほんの10日ほど前に,大阪から広島へもどったばかりである。そのときに用事を済ませておくことができれば問題なかったのだが,そうはいかないのだ。
 荷物などの関係もあり,今回もクルマで往復することになった。
 山陽道を使って広島から大阪まで行くとき,途中のPAあるいはSAで休憩をとる。とくに,ほぼ中間地点にあたる吉備SAは,必ずといってよいほど休憩に利用する。
 吉備SAでは,岡山県(あるいはその近辺)のお土産品を買うことができる。個人的によく買うものとして,落合羊羹というものがある。吉備SAで売られているものは,「田舎羊羹」という名称で売られている。

この羊羹は,買ってしばらくおいておくと,表面がぱりぱりにひび割れてくる。これが,とても甘く,おいしいのである。

昨日も「田舎羊羹」を買おうと思ったのだが,今日の吉備SA(上り線)では,いつもは見かけない「大手まんぢゅう」が売られている。そしてその隣には,知人から「大手まんぢゅうよりもおいしいよ」と教えてもらったことのある,「藤戸まんぢゅう」も売られている。どうした,今日は。これまで見かけなかったものが,いろいろあるぞ。

そこで,「田舎羊羹」は見送り,今日は「藤戸まんぢゅう」を買うことにした。見た目は「大手まんぢゅう」と似たようなものだが,やや甘さが控えめという感じだろうか。上品で,おいしいおまんじゅうである。

岡山のお土産品といえば,「きび団子」を連想する人も少なくないと思う。たしかに,手土産品としては,お手頃である。しかし,これは有名すぎるので,あまりおもしろくない。知名度は高いが,売られているところが比較的目立たない「田舎羊羹」あるいは「大手まんぢゅう」や「藤戸まんぢゅう」と買うほうが,楽しさが大きいというものだ。
 そのほか,岡山の名産品といえば,モモやマスカットといったフルーツ類も連想されるだろう。最近,そこに,あらたにくわわったものがある。それは,バナナである。バナナといえば,熱帯地方のフルーツというイメージが強い。岡山は決して,寒冷な地域ではない。瀬戸内海沿岸といえば,むしろ温暖な地域である。それでも,バナナが栽培されるほどの温暖な地域というわけではない。ところが最近,岡山でバナナを栽培する技術が確立し,徐々に生産者も増え,出荷もされているという。その「岡山バナナ」も,吉備SAで売られていた。

まだ生産量が少ないせいか,入荷は毎週土曜日のみで数量も限定であるとのこと。少々,お高く感じる価格であるが,話しのネタにもなるわけで,迷わず購入。いや,ほんとうのことをいうと,少しだけ迷った。なにせ,小さなサイズのバナナが,2本で約1000円もするのである。

昭和初期,バナナは高級なフルーツだったという。その味を手軽に楽しめるように考案された「バナナ饅頭」というものも存在する(*1)。その時代のバナナの価格が,現代のいくらくらいに相当するのかは,よく知らない。「岡山バナナ」の小さいものが2本で1000円という価格は,少なくとも,現在ふつうに売られているバナナよりは,ずっと高価なものである。本来,バナナとはこのように高級なフルーツだったのだ。現在の流通価格が,安すぎるのである。そう考えるべきなのであろうか。

今日,大阪から広島への帰路でも,やはり吉備SA(下り線)に休憩のために立ち寄った。ここでも,「岡山バナナ」が売られていたが,上り線で売られていたものとは生産者が異なるようである。ここでもやはり,2本で1000円ほどの価格がつけられていた。それでもこの夏にみかけたときは,1本で800円ほどしていたから,生産者も生産量も増え,少しは価格もこなれてきているのであろう。

*1 名代芭蕉最初のバナナ (総本家釣鐘屋本舗)
https://tsuriganeyahonpo.co.jp/user_data/story.php


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