2018年05月17日(木) 天気:晴
3度目の正直?AliExpressでバッテリーを買い Kodak DCS Pro 14nのバッテリーパックを更新する
「作品をつくる」というと,いささか大げさな表現となるが,私にとってKodak DCS Pro 14nは,そういう位置づけのディジタルカメラである。最近のディジタルカメラにくらべると,少々ものたりないスペックではあるが,このディジタルカメラから得られる画像には,どことなくフィルムで撮った写真のような雰囲気が残っている。これには,思いこみのようなものも含まれているのかもしれないが。
もちろん,不満な点も多い。たとえば,マニュアルフォーカスのニッコールレンズを使用するときには,内蔵の露出計が動作しない。また,電源スイッチをオンにしてから,実際にレリーズできるまでの時間,すなわち起動時間がきわめて長い。そもそもそういう仕様なのだから,使用者として自分自身があわせ,慣れていくしかない。
さらに大きな不満点として,バッテリーの消耗が激しいという点がある。もともと,バッテリーが長持ちするような機種ではなかったそうだが,私のところにやってきたときには,それなりに使い古された状態だ。バッテリーもそれなりに劣化している。フル充電しても,少し使うだけで,インジケータはバッテリーの残りが少ないことを示すようになる。
そこで,バッテリーパックの殻を割り,同じサイズで価格の安いリチウムポリマー電池をAli Expressという通信販売サイトを通じて海外の業者から取り寄せ,入れかえた(2017年4月19日の日記を参照)。充電もできるし,カメラを動作させることもできる。少々使った程度では,インジケータはフル充電のまま快調に撮影を継続できる。しかし,本来のリチウムイオン電池とは特性が異なるのだろうか,バッテリーが少なくなると,突然,まったく動作しなくなる(2017年4月20日の日記を参照)。もともとのリチウムイオン電池であれば,「バッテリー不足で撮影できません」という警告が出ても,しばらく休ませれば,少しは使えるようになる。ところがリチウムポリマー電池では,いちど動かなくなると,もう休ませた程度では回復しない。充電しなおすしかない。
そこでこんどは,本来のものと同じリチウムイオン電池「103450」を取り寄せた(2017年5月16日の日記を参照)。ところが,2本セットのうちの1本が,不良品だった(2017年5月31日の日記を参照)。Ali Expressにより不良品であることが認められて返金処理をしていただいたのはよいが,同じ業者に同じ商品を注文する気にはならない。そして,私がほしいリチウムイオン電池を小口で販売している業者は,そこだけである。
その後も,バッテリーの持続時間が短いことに苦慮しながらも,Kodak DCS Pro 14nで撮影を続けてきた。最近になって,久しぶりにAli Expressを覗いてみると,別の業者が同じ種類のリチウムイオン電池を販売していたので,あらためて注文した。今年の4月1日のことである。
注文後,すぐに受注の連絡があり,出荷したという連絡もあった。ところが,いつまでたっても荷物が追跡システムに反映されない。
注文してから約1箇月後,4月28日にようやく,荷物が追跡システムに反映された。それが「原産国」を出発したのは,5月8日である。どういうルートを通ったのかはわからないが,日本に到着したのは5月13日だ。
そして今日,私の手元に届いた。
このたび取り寄せたリチウムイオン電池「103450」は,4個ある。まず,端子間の電圧をチェックし,4個とも問題のないことを確認する。確認できたら,バッテリーパックを開いて,中身を更新する。まずは,昨年にリチウムポリマー電池を使って更新したバッテリーパックの中身を,あらたに取り寄せた「103450」と交換した。
中身をあたらしくしたバッテリーパックは,いまのところ具合がよい。充電もきちんとおこなわれたようであり,多少連続して使用しても,インジケータがバッテリー残量の減少を示すこともない。
1つのバッテリーパックには,2個の「103450」が入っているので,取り寄せた4個の「103450」を使えば,2つのバッテリーパックについて中身を更新できる。バッテリーパックは全部で4つ確保しているので,次の機会にさらに「103450」を取り寄せて,すべて中身を更新しようと思う。
なお,たびたび書いていることであるが,バッテリーパックの分解や改造は,危険をともなうことのある行為である。また,リチウムイオン電池の端子にハンダづけをおこなうと,電池の異常発熱等のトラブルにつながる可能性もある。この記事と同様のことを試すときは,自分自身の責任において実行すること。万一,なんらかの事故やトラブルがあっても,当方は関知しない。
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