撮影日記


2017年09月03日(日) 天気:晴

棚田の朝

昨日は,筒賀神社の大イチョウを眺めたあとに,井仁の棚田にも立ち寄った。
 朝日がちょうど,向こうの山道にあるカーブミラーで反射している。まるで,そこに朝日があるかのように。

Kodak DCS Pro 14n, IX-NIKKOR 60-180mm F4.5-5.6

棚田の稲は,うっすらと色づきはじめている。刈り入れには,まだ少し早いようだ。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

東に向いた斜面の棚田には,まんべんなく朝日があたっている。
 山の緑色,稲の黄緑色,そして黄色くなりはじめている稲穂が織りなす色が美しい瞬間だ。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

間違いない,これはセミの抜け殻だ。
 このセミは,木ではない石の表面を,ずっとここまで登ってきたようだ。

Kodak DCS Pro 14n, SIGMA AF 14mm F3.5

背景は,雲のほとんどないきれいな青空になっている。
 このような光景を順光で撮るとき,SIGMA AF 14mm F3.5は空の色を,深い青色に描いてくれる。
 フィルムで撮るときも同じような傾向を示してくれるから,まさにシグマのレンズが描き出す青色である,と考えたい色だ。
 ただし,逆光の条件で撮るときは,ゴーストなどの発生にじゅうぶんに気をつける必要がある。レンズに直射光があたらないよう,向きに注意したい(2016年8月21日の日記を参照)。

Kodak DCS Pro 14n, SIGMA AF 14mm F3.5

なお,ここでレンズをやや上向きに使っているのは,レンズに直射光があたらないようにしているわけではない。空を画面に広く取り入れることで,深い青色を楽しもうと考えているわけでもない。これ以上,レンズを下に向けると,私自身の影が写りこんでしまうのである(笑)。
 超広角レンズを無造作に使うと,余計なものが写りこんでしまう。
 逆光のときの,順光のときも,超広角レンズの向きにはじゅうぶんに注意をしよう。


← 前のページ もくじ 次のページ →