撮影日記


2017年07月22日(土) 天気:晴一時夕立

うめぼし,なう

梅雨のころから,市場にウメの実が流通しはじめる。梅干をつくるには,まず,ウメの実を塩漬けにする。梅雨が明けたころ,塩漬けにしたウメの実を天日で3日ほど干す。

17日の月曜日,きれいな青空が広がっていたので,ウメを干しはじめた。しかし,翌日は曇り,ときおり激しい豪雨もある。まだ,梅雨は明けきっていなかった。まさに,梅雨末期の空模様が続く。ウメはひとまず,漬け瓶の酢にもどした。
 7月20日に,ようやく青空が帰ってきた。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

あらためて,ウメを干す。

干したウメは,うまく撮れば絵になりそうである。
 OLYMPUS E-300の露出制御は,私にとってはずいぶんとハイキーになっているようだ。おおよそ-1.0EVくらいで,私の好みになるという印象がある。日ざしが強いので,ここは思いきって-2.0EVで撮影した。

OLYMPUS E-300, ZUIKO DIGIAL 14-45mm F3.5-5.6, -2.0EV

さすがにこれだと,ややローキーに感じられる。だが,-2.0EVも補正をして,それでいてせいぜい「ややローキー」というのは,いかがなものか。

多少の露出差は,あとからの補正でなんとかなる。それ以上に問題なのは,やはりファインダーだ。ファインダー内では,ウメを並べた「ざる」が,視野の左右いっぱいになるように調整したはずである。それなのに,こんなにも左右に余裕ができている。それも,左右均等ではない。どのように撮っても左側が広く空くのだから,センターが必ずしも一致していない,というのが仕様になっているものと考えざるをえない。

露出の決定に関して,明暗差が大きい被写体は,いじわるというものである。そこでこんどは,影になっている背景が写りこまないように,最短撮影距離近くまで接近して撮ることにした。

OLYMPUS E-300, ZUIKO DIGIAL 14-45mm F3.5-5.6, -1.7EV

さきほどのコマが-2.0EVだったので,こんどは少し控えめに,-1.7EVの補正とした。明るい部分が,じゅうぶんにおさえられたようである。露出制御のクセが私好みではなく,ファインダーも不愉快になるようなカメラであるが,このレンズは悪くない。いや,むしろ,はっきり「よい」と評価したい。特別高価なレンズでもないのに,これだけの質感を見せてくれるのは,よろこばしいことである。

つぎに,露出補正を-1.0EVにして撮る。

OLYMPUS E-300, ZUIKO DIGIAL 14-45mm F3.5-5.6, -1.0EV

これは,ずいぶんとハイキーに感じる画像である。とはいえ,明るい部分が白飛びしているわけではないから,露出が不適切というわけではない。

そして今日は,ウメをあらためて干してから3日目となる。

OLYMPUS E-300, ZUIKO DIGIAL 14-45mm F3.5-5.6, -1.7EV

ウメが,ほどよい感じになってきた。今日,漬け瓶の酢にもどせばよいだろう。

OLYMPUS E-300の露出制御については,少々ハイキーに感じることがあったり,続けて撮っても露出がばらつくことがあったりするが,基本的につねに-1.0EVの補正をかけておけば,あまり違和感なく使えそうである。しかし,ファインダーについては,違和感がぬぐえない。
 写るはずの像をファインダーで確認できることこそが,一眼レフカメラの魅力である。ファインダーの品質については,「エントリーモデルだから」しかたないとする意見をおもちの方もあろう。それでも,許せない一線というものはあるはずだ。倍率も,視野率も,多少のことは目をつぶろう。しかし,センターがずれていることだけは,許しがたい。
 以前にも書いたが,レンズの素性がよさそうに思われるだけに,露出制御の妙なクセとファインダーの酷さが,あまりにも残念に感じられる,私のOLYMPUS E-300である。


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