撮影日記


2017年04月20日(木) 天気:曇

まだ咲いているサクラ

春を過ぎてもまだ咲き残っているサクラを,「残桜(ざんおう)」という。「春を過ぎても」というが,いつになれば,それを「残桜」とよんでよいのだろうか。
 「春」の定義としては,いろいろなものがある。たしかに言えることとしては,1年を4つの季節に分類したとき,「冬」のつぎが「春」でそのつぎが「夏」だ,ということがある。では,「冬」と「春」,「春」と「夏」の境界は,具体的にどうなっているのだろうか。辞書などによれば,「立春から立夏まで」「太陽暦の3月,4月,5月」「春分から夏至」などの基準がある。「立春から立夏まで」を「春」とするならば,5月の連休明けには「春」を過ぎる。この基準を採用すれば,東北地方北部や北海道で見られる満開のサクラは,多くが「残桜」ということになる。
 実際には,「春を過ぎても」をもっとあいまいにとらえるのがよいのかもしれない。
 言葉の定義を知らずに「残桜」という文字から連想されるのは,満開を過ぎて若葉が芽吹き花がすべて散ってしまったようでも,まだ咲いている花が残っているような状態を連想するのではないだろうか。言葉としては正確でなくなるかもしれないが,「残桜」はそのような意味で使いたい言葉である。

このような状況を,「残桜」という言葉で説明してもよいのだろうか?

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

個人的には,このような状況のほうが好きである。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

さて,今日のKodak DCS Pro 14nは,昨夜,中身を入れかえたバッテリーパックで使っている。中身を入れかえてあらためて充電し,カメラにセットしたところ,バッテリーのインジケータは「残量OK」の表示を示した。それから,空シャッター(といっても,ディジタルカメラの場合はいちおうなにかが撮れてしまうわけだが)をおこなう。とりあえず,空シャッターの回数は,トータルで30回くらいになっただろうか。劣化したバッテリーパックでは,一気に30回もシャッターレリーズをおこなうと(「一気に」と書いたが,書き込み動作を含めれば,それなりに時間はかかる),「残量警告」表示になったり,機嫌が悪ければ「バッテリー切れ」になったりする。しかし,中身を入れかえたバッテリーパックを使っていれば,表示は「残量OK」のままである。
 これは,スムースな撮影に,大きく影響する。
 バッテリー残量を気にすると,撮影が済めばすぐに,電源スイッチをOFFにしたくなる。ところがKodak DCS Pro 14nには,起動に時間がかかるという大きな問題点がある。しかしバッテリーに余裕があれば,電源スイッチをONにしたままでも,気にならない。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

2時間ばかり撮り歩いたところで,まだバッテリーのインジケータは「残量OK」のままだ。ところが,シャッターレリーズをおこなうと,突然カメラが停止した。
 え?故障か?
 たしかに,古いKodak製品である。そういう危険性が皆無とは言えない。
 あるいは,改造したバッテリーパックがあわず,本体に無理がかかってしまったのか?
 別のバッテリーパックに入れかえたところ,上面の液晶表示板には「Err(エラー)」が表示される。うーん,困ったぞ。
 とりあえず,シャッターレリーズボタンを押しこんでみた。
 カメラは動作し,ふたたび使えるようになった。
 つまり,突然にバッテリーが切れたのである。

本来の中身とは違うバッテリーを使ったせいで特性が異なり,バッテリーのインジケータがうまく表示されなかったのだろうか。それとも,うまく充電されていなかったのだろうか。もうしばらく使ってみても,同じ症状が繰り返されるようであれば,こんどは1つ約$7(送料込)のリチウムポリマー電池ではなく,本来の中身と同じものと思われる2つで約$23(送料約$5)のリチウムイオン電池を取り寄せて入れかえてみることにしよう(2017年4月29日の日記を参照)。
 とはいえ。
 少々動作に不安があるものの,あたらしいバッテリーに入れかえたバッテリーパックは,それなりにたくさんのレリーズをすることができたのである。少し残念な結果ではあるが,大失敗というわけでも,ないだろう。


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