撮影日記 |
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2015年12月15日(火) 天気:晴イルミネーションを立体視しよう12月になると,各地でライトアップやイルミネーションがおこなわれるようになる。広島市内中心部,平和大通りで「ひろしまドリミネーション」という名称で大規模なイルミネーションがおこなわれるようになったのは,2002年のことである。冬至が近いこの時期,日の出は遅く,日没は早い。写真撮影を楽しむならば,夜景や星景を対象にするのが都合よい。ただ,イルミネーションというものは,そのまま眺めて美しいものであり,無造作に撮影してもその楽しさの一部分すら伝わらない。人工的にきちんとつくられたものだから,そのままきちんと写すことができたとしても,「ああ,きれいだね」で終わってしまいかねない。そこで,せっかく撮るならばなにか小細工をしたいわけで,はじめて「ひろしまドリミネーション」を撮ってみたときは,ソフトフォーカスやステレオ写真が効果的ではないかと考えたものである(2005年11月27日の日記を参照)。 タカラトミーの「3Dショットカム」(TAKARA TOMY, 3d ShotCam)である。いわゆるトイカメラであるが,3D写真が撮影できることが特徴だ。性能面ではまさに「おもちゃ」なのだが,左眼で見た画像と右眼で見た画像とが1つのJEPGファイルに記録され,パソコンで表示させたりプリンタで出力したりしたものを,そのまま平行法で立体視できるのである。交差法はできないが,平行法なら苦なくできる私にとって,とても好都合な仕様になっているのである(2013年1月2日の日記を参照)。画質はまったく褒められたものではないが,お手軽にステレオ写真が撮影できるという点では,とても貴重な存在だ。本来「おもちゃ」であるがために,価格もきわめて安価なものであったことも,重要な特長である。 では,撮影結果を見てみよう。 TAKARA TOMY, 3D ShotCamイルミネーション本体は,ほどほどの露出で写っている。 TAKARA TOMY, 3D ShotCam船の手前の波,向こうから追ってくるクジラなどの立体感が,もう少しわかりやすく撮れる位置を見つけ出したいものだ。 TAKARA TOMY, 3D ShotCam近景と遠景との差がありすぎるのか,手前にあるカボチャが立体視しにくく感じられる。 TAKARA TOMY, 3D ShotCamそれに対して,シルエット状の人が手前に写っていると,立体視しやすく感じられる。 TAKARA TOMY, 3D ShotCam1つのハート形に見えるが,実際には左右のパーツが前後にずれた状態にあることは,立体視してみればよくわかる。 3Dショットカムは,このように気軽に立体視用の画像を撮影できるのだが,本体に液晶ディスプレイがないために,撮影した結果をその場で確認することができない。そのため,帰宅後にパソコン等で画像を確認してはじめて,狙ったところよりも少し左にずれた範囲が写っていることなどに気がつくのである。ともかく3Dショットカムでも,,イルミネーションの撮影はじゅうぶんに楽しめそうである。 |
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