撮影日記


2015年11月16日(月) 天気:晴

イチョウの黄色はよく目立つ

秋は,木々が「こうよう」する。このとき,「紅葉」という表記をすることが多いように感じる。公園などに,カエデやサクラなどが多く植えられていることから,秋になると葉が赤くなるもの多く目立つのであろうか。また,カエデを「紅葉」と表記することも,秋の「こうよう」を「紅葉」と書くことが多く感じられる理由なのかもしれない。
 だが,葉が赤くなるものだけではなく,黄色くなるものもある。そのような「こうよう」を指す場合には,「黄葉」という表記が使われる。「黄葉」するものといえば,イチョウが代表的と言えるのではないだろうか。イチョウの黄葉は,じつに鮮やかな黄色である。また,背が高くなるものが多いせいか,とても目立つように感じる。
 たとえば,広島県北西部,安芸太田町の筒賀神社にあるイチョウは高さが約50mあり,遠くからでもその姿はよく目立つ。黄葉している時期なら,なおさらである(2008年11月15日の日記を参照)。
 前回の日記で1枚目の画像に写っているイチョウも,身近なところにある目立つイチョウの1つである。

FUJI FinePix S2Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

紅葉や黄葉の撮影は,サクラの花の撮影と同様に,毎日毎日が勝負となる。黄葉が進んで落葉が目立つようになると,昨日と今日とで,木の姿が違って見えるようになる。その間に雨が降ろうものなら,落葉が一気に進んで,木の姿はすっかり変わったものになる。だからこそ黄葉は(紅葉やサクラも),身近なところで楽しみ,身近なところで撮ることが望ましいのである。もちろん,機会を見つけては,いわゆる名所にも行っておきたいものであるが。
 さて,4日も姿を見ないでいたら,落葉がかなり進んで,すっかり様相が変わっていた。

FUJI FinePix S2Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

こうして眺めているうちにも,次々に葉を落としている。

FUJI FinePix S2Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

風が吹くたび,はらはらと葉が落ちている。

FUJI FinePix S2Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

私は,イチョウが好きである。その理由の1つは,イチョウが「生きた化石」とよばれる存在であることだ。イチョウは,恐竜類が多くいたジュラ紀から白亜紀にかけて,多くの種が存在し繁栄していた。しかし現在では,1種を残すのみであり,「生きた化石」とよばれている。別の理由として,イチョウの実,ギンナンを食べることが好きだ,というものもある。茶碗蒸しに入っているギンナンも好きだし,ギンナンを炒って,殻を割りながら食べるのも好きである。話がそれるが,ずっと以前に札幌へ行ったとき,そこで出された茶碗蒸しが異様に甘く,かつギンナンが入っていなかったことに愕然としたことがある。あの甘い茶碗蒸しは,北海道特有のものなのだろうか?それとも,そのお店だけのものなのだろうか?確認しようと思いながら,今のいままで忘れていた(笑)。まあ,いろいろな理由があるわけだが,なんと言ってもイチョウの黄葉,その鮮やかな黄色が好きなのである。

イチョウの黄葉は,濃い青空によく映える。

FUJI FinePix S2Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

他の木々の緑の葉や紅葉があっても,そのなかでひときわ鮮やかに輝いている。

FUJI FinePix S2Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

身近なところで,イチョウの木を探してみよう。そこはきっと,秋のお楽しみスポットにできるはずだから。


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