撮影日記 |
---|
2015年04月14日(火) 天気:くもり一時あめオートドライが故障したようだジャンクコーナーに並べられているカメラやレンズには,大きなトラブルを抱えているものも少なくない。よく見られるトラブルの1つに,レンズにカビが生じているというものがある。カビが生じることによってレンズの性能が劣化するため,一気に商品価値がなくなってしまうのである。ただし軽微なカビであれば撮影結果に大きな影響はない場合もあるし,簡単な清掃でカビの影響が目立たなくなる場合もある。それでも何らかの傷や痕跡は残るわけで,本来の性能が失われていることにはかわりない。 防湿庫は,庫内の湿り気を庫外に排出することで,湿度を30〜40%以下に保つことができるようになっている。だから,扉を開けて物を出し入れすると湿度が庫外と同程度まであがり,扉を閉めてしばらくすると,湿度がさがる。そのはずなのにここしばらく,湿度がつねに70%くらいで一定に保たれるようになっていた。冬は室内も乾燥気味になるので,その影響もあるのだろうかと思ったが,春になって暖かい雨の日でも,やはり湿度は70%程度である。これは,防湿庫の除湿機能の異常か,あるいは湿度計の異常を疑わねばらならない。 もしも防湿庫の異常であれば,修理が必要になるだろう。防湿庫にはいろいろなサイズのものがラインアップされているが,私が使っている防湿庫は東洋リビング「オートドライ」の廉価版シリーズのなかでは購入当時最大の,高さが120cmの「ED-170S」というモデルである(1998年4月11日の日記を参照)。このような巨大な製品の修理は,どのように依頼することになるのだろうか。こういうときはまず,購入したお店に問い合わせたいところだが,それはできない。なぜならば,この「オートドライ ED-170S」を購入した「カメラのドイ」は,すでにこの世に存在していないのである(2003年8月28日の日記を参照)。 そこで,メーカー(東洋リビング)の問い合わせ窓口に,修理の依頼について尋ねてみた。 「オートドライ」の除湿は,つぎのようにおこなわれる。まず,乾燥剤に庫内の湿り気を吸収させる。つぎに,庫内と乾燥剤との間のシャッターを閉じ,あわせて,乾燥剤と外部との間のシャッターを開く。ヒーターで乾燥剤を熱して,水分を蒸発させる。蒸発させたら,乾燥剤と外部との間のシャッターを閉じ,乾燥剤と庫内との間のシャッターを開く。この動作を繰り返して,庫内の湿度をさげるようになっている。このシャッターは,形状記憶合金を使ったバネによって動かしているとのことだ。 このED-170Sを購入したのは,1998年4月11日だから,ちょうど17年前ということになる。この間,特別なメンテナンスもしていないのに,これまでいちども故障しなかった。「オートドライ」はカタログ等で「故障しにくい」ことを謳っているが,少なくとも私が購入したものについては,そのとおりだと思う。旧型処分セールだったので4万5千円くらいで購入したと記憶しているが,17で割れば,1年あたり2650円ほどだ。さらに365で割れば,1日あたり10円未満である。それだけの価格でカビなどのトラブルに対して安心でき,よく使うカメラやレンズを取り出しやすい状態で片づけられるのだから,安いものだ。 東洋リビングの問い合わせ窓口担当者によれば,ED-170Sの除湿ユニットには「B型」と「S型」の2種類あるとのこと。「S型」であれば部品が入手できなくなっているために修理対応ができない場合があるが,「B型」であれば修理は可能という。画像を送って確認してもらうと,これは「B型」なので,修理が可能ということだ。 |
← 前のページ | もくじ | 次のページ → |