撮影日記 |
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2014年9月12日(金) 天気:晴れ○月×日は「魚眼レンズの日」一眼レフカメラなどの「システムカメラ」では,さまざまな交換レンズが用意されている。それらを使えば,いろいろな撮り方ができるようになるので,写真を撮る楽しさも大きくなるというものだ。たとえば望遠レンズは遠くのものを引き寄せて写すことができるし,マクロレンズは被写体に接近して大きく写すことができる。広角レンズというものを使えば,広い範囲を写すことができる。広角レンズの特殊なものとして,魚眼レンズというものがある。魚眼レンズは,おおむね180°の範囲を写しこむことができるものを指す。周囲180°の範囲を円形に写しこむものは,「円周魚眼レンズ」とよばれる。また,その円に内接する四角形の範囲を写しこむ「対角線魚眼レンズ」(対角線の方向が180°の範囲になっている)というものもある。この場合も,画面の周辺部は大きく歪曲して写るようになっている。 そこで,「魚眼レンズの日」を提唱しようと考えた。 「○月×日は魚眼レンズの日」とし,その日はとにかく魚眼レンズを使うようにすること,いうものだ。こういう日を決めておけば,1年に1回,忘れずに魚眼レンズを使えるじゃないか。高価なレンズを使わずに眠らせているのは,もったいない。無理にでも使えば,なにかおもしろい表現が見つかるかもしれない。なによりも,レンズにカビが生じるなどのトラブルを防ぐには,しまいこまずに使うことが重要である。 ともかく「180°」というキーワードからは,「魚眼レンズの日」を決められない。 視点を変えて「魚眼レンズ」あるいは「フィッシュアイ」という言葉から,なにか語呂あわせができないかとも考えたが,これもおもしろくてわかりやすいものが思いつかない。 そこでまずは,自分自身が「魚眼レンズ」を使って楽しんでみることにした。使っているうちに,どれかの提案に同意できるようになるかもしれないし,ほかにいいキーワードが思いつくかもしれない。ただ,よく考えてみれば私は,ちゃんとした魚眼レンズをもっていなかった。私の手元にある「魚眼レンズ」は,こんなものしかない。 ケンコーの「魚眼コンバージョンレンズ」だ。レンズの前に取りつけて使う,フロントコンバージョンレンズである。ライカ判の場合,50mmレンズの前に取りつけると「円周魚眼レンズ」として使え,100mmレンズの前に取りつけると「対角線魚眼レンズ」として使えるようになる,とのことだ。発売されたのは,1970年代前半である。 たとえば「写真用品総合カタログ」だと,No.4(1974年版)に掲載されている。もう1つ,手元にある魚眼レンズは,ニコン「ぎょぎょっと20」だ。 2000年にニコンから発売(*1)された,「おもしろレンズ工房」に含まれるレンズである。 どちらも,ちゃんとした「魚眼レンズ」とは,言い難いかもしれない。だが,「魚眼レンズ風の写りを楽しむ」には,じゅうぶんなものだろう。このうちだと,ケンコー「フィッシュアイコンバージョンレンズ」のほうが,ちゃんとした魚眼レンズに近い効果が得られると思うのだが,フロントコンバージョンレンズという性格上,どうしても大げさになってしまう。 ところで,「魚眼レンズの日」としていただいたご提案は,こんなものだ。ほかにもいい案があったら,掲示板やツイッターなどでご提案いただきたい。 「魚眼レンズの日」 提唱へのご提案 (2014年9月12日現在)
*1 「Fun・Fun・LensSet Nikonおもしろレンズ工房」を9月1日発売(株式会社ニコン) |
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