夕方,食事にでかけたとき,ふだんあまり行かない方面へ行った。 ふだん歩かない場所は,なにげない風景でも新鮮に見える。家並みの間に神社があった。けっこう木がうっそうとしている。絵がつくれそうな場所だと思った。 少し歩いていくと,一瞬,なにかが視界に入った。ん?なんだろう?よく見ると,木でできた電信柱だった。遠い記憶のなかにはあたりまえに存在していたものだが,いつのまにか現実の視界からは消え去っていたものである。
まだ,あるところにはあるんだねえ。
でも
どうしてここに,これ1本?
これで背景が,先に述べた神社であったり,あるいは古びた駄菓子屋さんなどであれば,ちょっとレトロな雰囲気の絵がつくれそうだ。しかし,残念なことにこの背景は,無味乾燥なコンクリートの塀である。 たしかに珍しいが,この電信柱だけを撮っても,なにもおもしろいことはなさそうだ。なにかを組み合わせたいところだね。
たまには,通り道を変えてみるのもいいものだ。