ミニFMをはじめよう


ミニFM放送局をつくる

FM放送バンドの電波を発射する
 ミニFM放送局にどうしても必要なものは,電波を発射するための装置(トランスミッター)ですね。お薦めできるものとしては,次の2つがあります。
1.ワンダーキット「FMステレオ放送局」(\3,500)
 組み立てキットです。半田づけに慣れている方には,特に苦労することなく完成させられるでしょう。アンテナ出力の前にバッファアンプがありますので,LC発信方式ですが安定した電波が発射できます。ただし,電源部やケースは自作する必要があります。右はその製作例です。
2.ワンダーキット「PLL方式FMステレオ放送局」(\19,500)
 これも組み立てキットですが,基板や配線関係はすでにできあがっていますので,ドライバーを用意してケースを組み立てるだけです。ただし,電源は別に用意する必要があります。さすがにPLL発信方式なので電波の安定度は文句ありません。

ワンダーキットについての詳細は共立電子産業のホームページへ

パーソナルスタジオをつくる
 送信のための設備が整ったら,次は番組制作のための設備をつくりましょう。
1.超簡単システム
 右の写真に写っているのはワイヤレスマイクです。これも1つの「放送局」になることができます。
 マイクに向かって話した言葉は,電波にのって離れたところにあるFMラジオからでてきます。写真のようにオーディオ装置のスピーカーの前にマイクを設置して音楽を鳴らせば,音楽も電波にのって,離れたラジオに届きます。最初はこんな簡単なシステムからはじめていくのもおもしろいかも知れません。

2.お手軽システム
 1980年代前半,巨大なラジカセが流行していた時期がありました。当時のラジカセは,ティーンエイジャーのためのベーシックオーディオ的地位にあったといえるでしょう。ラジカセは音質も向上し,豊富な機能を備えるようになっていました。
 右の写真は,当時の多機能大型ラジカセの代表ともいえる,シャープ「ザ・サーチャーW GF−909」です。当時まだ珍しかったWカセットをフルに活かすテープフェーダ(2台のデッキの再生レベルを調整する),マイクフェーダ(ミキシング用マイクのレベルを調整する),リバーブ(エコー)機能を利用して,いろいろな形で番組を制作することができました。
 最近は,このような多機能ラジカセが少なくなっていますが,もし入手できれば非常に便利です。これに,トランスミッターとマイクをつなげば,立派なスタジオになります。

3.MTRが便利
 安物でよいので,MTR(マルチトラックレコーダ)があると便利です。録音放送では取り直しが楽になりますし,生放送ではミキサーかわりとして十分にはたらきます。1993年に放送活動を再開した当時は,いろいろとやってみましたが,最近はこのようなものを使わなくてもよいような番組しかつくっていません。右は現在使用中の4トラックのものとアナログレコードプレイヤ。

次にCPU&CAL FM放送の歴史もどうぞ


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