「筒賀のイチョウ」は広島県内で最大(樹高)のイチョウとされ,現地の説明文には「樹高48m」とある。「推定樹齢1100年」とする話もあるが,あくまで伝承にもとづくもので,根拠は不明確である。現生のイチョウが日本に伝来したのは,13世紀から14世紀にかけてのことであるという研究(「イチョウの伝来は何時か…古典資料からの考察…」(堀 輝三,2001年))をふまえると,「樹齢1100年」は誤っていることになる。 巨大な木には,まさに無数の葉があり,黄葉が深まると地面は黄色いじゅうたんが敷き詰められたようになる。黄葉は例年,11月10日ころから20日ころにかけて,見ごろを迎える。 1949年8月12日に,県指定天然記念物「筒賀のイチョウ」として指定された。
(以下は,1997年11月9日に訪れたときに神主さんからお伺いしたお話より。) かつて境内は現在よりも狭く,イチョウの木は神社の敷地と隣接する畑の境界付近にあった。大正8年に国道がつくられた際に,畑を埋めて約1.2メートル盛土をし,神社の境内を広げた結果,今のような形になった。 畑が隣接していたころには,日当たりを妨げないように下枝はほとんど切り払われていた。イチョウの木は裂けやすいので,もし下枝を伸びたままにしていたら,自分の重みであちらこちら折れてしまい,今の美しい姿はなかった可能性がある。
2017年3月には,弱っていた傾向への対策として,従来よりもやや広い範囲を囲うようにし,周囲に肥料も打ちこんだとのこと。
通称,大歳(おどし)神社。1187年にはじまったとされている。現在の本殿は,明治43年に再建されたもの。例祭は,毎年11月3日(14時から)。また,前夜に神楽を奉納するとのこと。(参考:「広島県神社誌」広島県神社庁,1998年)
2002年末の「NHK ゆく年くる年」では,ここからの中継もおこなわれた。
広島県天然記念物「筒賀のイチョウ」は,高さ48mの威容を誇ります。国道186号線沿いの,静かな小さな神社の境内で……。
Gallery 01
秋:1996年〜2000年
Gallery 02
少し大胆に
Gallery 03
2001年
Gallery 04
2002年
Gallery 05
春
Gallery 06
2003年
Gallery 07
落ち葉舞う頃
Gallery 08
雪の後
Gallery 09
2004年
Gallery 10
夏
Gallery 11
黄色い秋
Gallery 12
ライトアップ
「筒賀のイチョウ」とは〜広島県内最大のイチョウ
「筒賀のイチョウ」は広島県内で最大(樹高)のイチョウとされ,現地の説明文には「樹高48m」とある。「推定樹齢1100年」とする話もあるが,あくまで伝承にもとづくもので,根拠は不明確である。現生のイチョウが日本に伝来したのは,13世紀から14世紀にかけてのことであるという研究(「イチョウの伝来は何時か…古典資料からの考察…」(堀 輝三,2001年))をふまえると,「樹齢1100年」は誤っていることになる。
巨大な木には,まさに無数の葉があり,黄葉が深まると地面は黄色いじゅうたんが敷き詰められたようになる。黄葉は例年,11月10日ころから20日ころにかけて,見ごろを迎える。
1949年8月12日に,県指定天然記念物「筒賀のイチョウ」として指定された。
(以下は,1997年11月9日に訪れたときに神主さんからお伺いしたお話より。)
かつて境内は現在よりも狭く,イチョウの木は神社の敷地と隣接する畑の境界付近にあった。大正8年に国道がつくられた際に,畑を埋めて約1.2メートル盛土をし,神社の境内を広げた結果,今のような形になった。
畑が隣接していたころには,日当たりを妨げないように下枝はほとんど切り払われていた。イチョウの木は裂けやすいので,もし下枝を伸びたままにしていたら,自分の重みであちらこちら折れてしまい,今の美しい姿はなかった可能性がある。
2017年3月には,弱っていた傾向への対策として,従来よりもやや広い範囲を囲うようにし,周囲に肥料も打ちこんだとのこと。
筒賀神社について
通称,大歳(おどし)神社。1187年にはじまったとされている。現在の本殿は,明治43年に再建されたもの。例祭は,毎年11月3日(14時から)。また,前夜に神楽を奉納するとのこと。(参考:「広島県神社誌」広島県神社庁,1998年)
2002年末の「NHK ゆく年くる年」では,ここからの中継もおこなわれた。
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