撮影日記


2026年01月31日(土) 天気:晴

1月は行ってしまった

いつごろから使われるようになったのかは知らないが,「1月は行く(往ぬ),2月は逃げる,3月は去る」という言い回しを見かけることは多い。今年の1月は,例年になく仕事が多忙になった。「撮り初め」をおこなえたのが< A HREF="260111.htm">1月11日になってからのことで,それまでは写真を撮って遊んでいるような余裕がなかった。そしてそれ以後もなにかと立て込んでいて,写真を撮る機会もなければ,カメラやレンズを入手する機会もないまま,気がつけばもう月末である。夕方になってそのことに気づき,ふと外を見ると,空がずいぶんと赤味を帯びてきていた。

SONY α7, Biotar 58mm F2

写真を撮っている余裕がないとはいいながらも,いつもカメラは持ち歩いている。昨年末に入手したマウントアダプタ(2025年12月25日の日記を参照)で,Exakta用のBiotar 58mm F2をもっと試してみたいのである。徐々に赤みが広がりつつある空に向けて絞りを開放の状態で撮ったものには,顕著な周辺減光が認められる。気持ちよいくらいの,周辺減光である。
 そして,ここでF8に絞って撮ってみると,周辺減光は目立たないものになる。

SONY α7, Biotar 58mm F2

SONY α7とExakta用のBiotar 58mm F2とでは,シャッターレリーズボタンの動作と絞りの動作は,まったく連動しない。別々に操作することになるが,このレンズは半自動絞りになっていて,あらかじめて設定しておいたところまで絞り込むのは,ボタンを押しこむだけである。操作するボタンが左手側と右手側とに分かれてしまうが,比較などのために「絞りを開放にして撮ったものと,絞りこんで撮ったもの」を続けて撮るのには,案外と好都合だったりする。
 撮影した画像の中央付近に黒いものが見えたので、撮像素子にゴミでも付着していたかと画像を拡大してみたところ,それは飛んでいる鳥の姿であった。次のカットではそれが移動していたので,たまたまレリーズしたときに画面内に写りこんだもののようである。レンズの解像力としてもじゅうぶんに楽しめるレベルのものであり,まったくたいしたレンズである。

SONY α7に,「ライカMマウントレンズをソニーEマウントカメラで使う」ためのマウントアダプタと「Exakta用レンズをライカMマウントカメラで使う」ためのマウントアダプタ,この2つのマウントアダプタを重ねて,Exakta用のBiotar 58mm F2を装着しているわけであるが,そのためか,ピントリングを無限遠にしても,遠くに見える稜線にはまったくピントが合わない。ピントが合ったのは,ピントリングの位置を8mくらいにした状態である。

このような状態は,「無限遠が浮いている」とよばれる。本来ならばレンズのピントリングを無限遠にあわせたときに,それなりにピントが合った状態になってほしいものであるが,組み合わせたマウントアダプタのうちどちらかの精度がよくないのであろう。いや,もしかすると,2つともあえて「無限遠が浮いている」状態にしているのかもしれない。
 いまどきのマウントアダプタは,距離計でピントを合わせるのではなく,いわゆる「ミラーレス」のデジタルカメラを利用して液晶モニタやEVFなどでピントをあわせて使うものだと割り切っているのかもしれない。ピントリングを無限遠にいっぱいまでまわしても無限遠にピントが合わないのではどうしようもないので,「無限遠が浮いている」くらいでちょうどよいのかもしれない。

SONY α7, Biotar 58mm F2

反対側の空では,月がのぼりはじめていた。レンズの絞りを開放にして撮るとやはり周辺減光は顕著なものが見られる。開放状態と絞り込み状態とを,うまく意識して使い分けていきたいものである。Exakta Varex VXで使っていたときは,ここまで差があるような印象はもたなかったものである。むしろ,ほどよくシャープな画像が得られていたことが気に入っていたものである。ただ,今日のように空ばかり撮っていたのでは,あのとき感じていたBiotar 58mm F2の魅力を思い出すことはできそうにない。
 ともあれ,月はのぼり,太陽は沈んでいく。忙しさのうちに,1月が終わった。あらたにカメラやレンズを入手する機会にも,まったくめぐりあえなかった。
 あまりに忙しいときは,日記を書く時間がないのではない。日記に書くネタがみつからないのである。


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