撮影日記 |
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2016年05月05日(木) 天気:晴VEMAR 28mm F3を見直そう一眼レフカメラを使うときの魅力の1つに,さまざまな交換レンズを利用できる,というものがある。標準レンズと望遠レンズ,そして広角レンズでは,得られる視野はまったく違うものになる。ズームレンズが一般的ではなかった時代であればなおさら,交換レンズの存在は魅力的なものである。 「VEMAR」というブランド名も,聞いたことがない。Webを検索しても,あまり情報が見つからない。ただ1つだけ言えるのは,少なくとも日本製のようである,ということだ。 距離目盛がフィート表記だけなので,アメリカあたりへ向けた,輸出専用品だったのかもしれない。VEMARは輸出専用品に与えた名称だったのか,それとも輸出先の販売店等のブランドだったのだろうか。なお,このレンズは15年くらい前に,アメリカの販売店から購入したものである。 これまでに実際に撮影に使ってみたところでは,周辺の描写にややあやしさを感じるなど,あまりよい印象をもっていなかった(2010年7月9日の日記を参照)。ただ,このような素性がわからないレンズは,ふつうに綺麗に写ってくれても,おもしろくない。もちろん,綺麗な画像が得られれば,「よし,これでいろいろなものを撮ろう」と思うようになる。逆に,あやしい写りを見せられても,「こんどは,どんな変な写りをしてくれるだろうか」という楽しみ方もできるようになる。 ディジタル一眼レフカメラが発売されて以降,「ディジタル専用レンズ」や「ディジタル対応レンズ」と称する交換レンズが発売されてきた。 ということは,設計の古い広角レンズをディジタル一眼レフカメラで使えば,そうとうに問題のある画像が得られるのだろうか?それも,「VEMAR」という名称の,素性のわからないレンズである。これは,大いに期待できる。 Kodak DCS460, VEMAR 28mm F3描写に問題がないならば,こういうコンパクトな広角レンズは,狭い町を散歩するときのお供に適したものとなる。Kodak DCS460の撮像素子はいわゆるAPS-Hサイズなので,28mmレンズはライカ判の35mmレンズ相当の感覚で使うことになる。 Kodak DCS460, VEMAR 28mm F3軒先などに黄色い警戒色が塗られているのは,道の狭い町でよく見かける光景だ。 Kodak DCS460, VEMAR 28mm F3狭い道を抜けた先には,かつて電車乗り場があった。この周辺には,そのことを示す道標が残っている(2010年5月26日の日記を参照)。 Kodak DCS460, VEMAR 28mm F3したがってこの道は,廃線跡となる。世の中には,このゆったりしたカーブから,ここが廃線跡であったことを嗅ぎ取る人もあるらしい。 Kodak DCS460, VEMAR 28mm F3ともあれ,あまりきれいに写らないと思っていたレンズをあらためて使ってみたところ,思ったよりもきれいに写ったことに驚いているのである。繰り返すことになるが,撮像素子がライカ判よりも小さいためにレンズの周辺部の描写を見ずに済んでいるから,という事情が無視できないものだったとしても。 |
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