撮影日記 |
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2016年02月29日(月) 天気:曇マジか!? ジャンクの「マビカ」が動いたぞディジタルカメラが一般化する前に,スチルビデオカメラとよばれる製品が市場にあらわれた。ディジタルカメラのように,フィルムを使わずに画像を記録できるものであるが,画質や使い勝手が今ひとつよくなかったこともあり,大きな普及には至らなかった。一般向けに企画された製品の種類もあまり多くなく,大きなヒット商品になったわけでもない。そのためか,発売されていた期間もごく限られた範囲になり,結果としてあまり目立った存在にはならなかった。しかしながら,報道を中心とした業務向けとしては,一定の役割を果たしていたようである。 「おまけ」の2インチビデオフロッピー欲しさに入手したSONY MVC-C1とMVC-A10は,「電源が入りません」というジャンク品であった(2016年2月28日の日記を参照)が,「もしかしたら動作するのではないか?」という淡い期待もあった。「動作が不安定です」というものよりも,「電源が入りません」というもののほうが,復活する可能性が高いと感じているからである。「電源が入りません」というものは,バッテリーが腐食したなどの影響で,まさに電源部分が断線しただけというケースが見られる。そういう状況ならば,配線や接点を少し直すことで動くようになる(2012年10月3日の日記を参照)。 まずは,MVC-A10の動作確認からはじめよう。 MVC-A10は,専用のバッテリーを装填して使うようになっている。本体に,ACアダプタを接続する端子は用意されていない。再生アダプタMAP-T1は,バッテリーでもACアダプタでも使用できるようになっている。さっそく,適当なACアダプタを接続したところ,MAP-T1は電源がONになった。これに,MVC-A10を接続すると,こちらも電源がONになる。「電源が入りません」は,ACアダプタがなかったために,劣化したバッテリーのみで検証した結果なのかもしれない。 電源がONになったのはよいが,ピーピーというエラーメッセージのような音を発している。 バッテリーは,6V 400mAhのNi-MHである。バッテリーの殻には隙間が多くあり,殻割は簡単におこなえた。内部には,ガム型電池が5本はいっている。1つが1.2Vで,直列されて6Vの出力が得られているのだろう。なお,いつも書いていることだが,バッテリーの分解や改造は,危険を伴う可能性のある行為だ。同様の行為をおこなうときには,あくまでも自己責任でおこなっていただきたい。 ダイソーの単4型Ni-MH電池5本を入れるのは無理そうなので,適当なバネや接点を使って,CR2型の充電式電池(2015年3月1日の日記を参照)を2本入れられるようにした。 こうすることで,バッテリーは復活である。CR2型の充電式電池は固定していないので,充電するときはここからはずして,充電器にセットすればよい。 復活したバッテリーをMVC-A10にセットして,電源スイッチをONにする。 MVC-A10は,起動した。ピーピーというエラーメッセージも鳴らない。EJECT操作をすると,2インチビデオフロッピーは無事に帰ってきた。めでたし,めでたし。 あらためて2インチビデオフロッピーをセットして,シャッターレリーズボタンを押すと,カウンタに表示された数字がどんどん増えていく。いちおう,撮影の動作をしているようだ。しかし,ちゃんと撮影されたのかどうか確認しようと思っても,再生アダプタMAP-T1につなぐと,やはりエラーメッセージで操作ができない。スチルビデオカメラ本体は動作しているようだが,画像処理やデータの記録がきちんとおこなわれたかどうかは,わからないのである。 再生アダプタを接続したときにエラーになるのは,マビカ本体MVC-A10に問題があるのか,それとも再生アダプタMAP-T1に問題があるのか。それを確かめるために,MVC-C1でも動作を確認しなければならないようだ。
*1 商品のあゆみ−デジタルカメラ (ソニー株式会社) |
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